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調べるチカラ「情報洪水」を泳ぎ切る技術 野崎篤志著

特にわんこの病気では欲しい情報にたどり着けずもどかしい思いをしたので、いい調べ方を知りたいと読んでみました。
自分の情報収集のスタイルや、足りなかった視点が分かって良かったです。

情報に対する基本スタンスは、現状でおおよそ間違ってはいなかったです。
大昔勤めた会社と仕事内容のおかげです。

データ処理・解釈の仕方で、「事実」が大きく変わるので要注意、
ある情報の「事実(数値など)」と「著者の解釈・意見」は分けて読む、
どういう根拠(サンプル数)から出された数値か、
数値を出す手順に問題・ばらつきがないか、
そもそも手順は適切なのか、
何年前のデータか、
大元の資料にあたる(裏を取る)ことの重要性などはうるさいほど言われました。
知らないうちにそういうところはチェックする癖がついているようです。

情報収集はネット、TVなどのメディア、紙媒体(本・雑誌など)、人 などの色々なソースにあたることも大切だそうです。
どうしてもネットに偏りがちなので、気を付けたいです。

最近は本を読む人が減っているので、本を読むことで一歩先を行くことが出来る可能性があるというのも新鮮でした。
確かに、ディープな情報を持っているのにネットでは発信していない人もいます。私の手芸の先生は、本は出していますが、ネットでの発信は殆どありません。
本は一つのテーマについてある程度まとめてあるので、ネットでばらばらの情報を自分に入れるより、自分で消化しやすいところがメリットです。
逆に、「ちょっと分かれば十分」なことを知るために本を読むと、時間の無駄になったり、自分にとっては余分な情報も一緒に入ってきて、却って利用が難しくなることもあります。
自分がどういう情報をどういうレベルで欲しいのかを整理してから情報収集する、という手順も大事だな、と感じました。
著者もどこまで徹底して調べるかも考えないと、時間を無駄にしたり、欲しい情報にたどり着けなかったりすると言っています。

わんこの病気では、獣医向け専門書や雑誌も読みましたが、ネットで論文検索するところまでは行きませんでした。それもやれば良かった。
検索オプションも殆ど使ったことがなかったです。今後は使おう・・・。