シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

心の問題で私が知りたいこと

心理学関係の本を読んだり、体験者の声を聞いたり、知ったりすることで整理がついたことと、更に疑問が深まっていることがあります。

今一番知りたいのは、
毒親の呪いから解放される日(染みついた人間不信、自分の存在を不確かに感じる感覚などが問題にならに程度に小さくなった状態が続く日)が来るんだろうか?                                                                         という疑問です。

悪影響の残滓を減らすことは出来るようだ、ということは体験で感じています。
自分を生きづらくしているACな思考パターンのうちのいくつかは、かなり和らいで、自分でも楽になったと思えます。

が、自分の根にある人間不信が減り、自分の存在の不確かな感じが減り、存在していてOKだという感覚が増えた手ごたえは、殆どありません。いえ、全くない。
これはどうしようもないんだろうか? これがしんどさの根源なんですけど。


脳科学では、虐待を受けて育つと脳の一部が育ち過ぎたり、育ちが悪かったりして、本人を辛くする反応が起こりやすくなったり、記憶システムがおかしくなったりするそうです。
その「脳の変化」も、修正も可能だという話も聞きます。どの程度、生きづらさの少ない人(ここでは精神的に健康な人)に近づけるのか、完全に過去の影響を払拭できるのかは情報を持っていません。

薬物依存症の人は、脳に反応する回路がガッツリできてしまい、薬物を止めてもその回路が残るため、もう一度その物質(薬物やアルコール)を身体に入れると、すぐに依存症発症状態に逆戻りして、止められなくなるそうです。

じゃあ、虐待やトラウマは?
染みついた恐怖や不信感は、日頃鳴りを潜めるようにはできても、何かのきっかけで再燃して、前と同じ酷い症状がでるんだろうか?
それとも、ある程度は「再燃の程度」が低い反応しかしない脳をつくることが出来るんだろうか?
「あぁ、もう自分は大丈夫だ」と思えるようになる時は来るんだろうか?

獲得し損ねた”存在していてOKだという感覚”を得ることは可能なんだろうか? 

それが知りたい。



大切なものを喪失した人は、喪失を体験する前の心情に戻ることは出来ず、その体験と共に生きていく新しい自分になるしかない。それと同じく、それを得ることなくここまで来た私が、精神的に健康な親に育てられた人が持っているこの世への信頼感と同じものを得ることはできないんだろうな、とは思います。

が、それに代わる、生きることに折り合いをつけやすくする、”存在していてOKだという感覚”を得ることもできないんだろうか?

それが知りたいです。