シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

人生は廻る輪のように エリザベス・キューブラー・ロス著

己の死や喪失体験を受容するときの「5つの段階」を提示した人・・・「死ぬ瞬間」の著者 の自伝。
自分に正直に、周囲の目や常識に縛られずに生きた著者のパワーを感じた1冊でした。
 
殆どの人が敵に回る状況でも、味方になってくれる人、共感してくれる人はいるんだな~とも思いました。
私も少しでも自分の気持ちに素直に気付いて、その通りに生きていけるようになりたいです。
 
 
 
「辛い体験や困難も、その人の課題をクリアするために天がもたらしたもの」という著者の考え方に、”そういう風に考えたら、ちょっとは楽になるかな~”と思えました。
 
今の私の課題は、「自分を大事にすること」だろうと思います。
周りに愛を贈るとか、そういう前の段階です。
 気が乗らない誘いは断る
 嫌いな人の相手をしない
位は、少しずつ実行できるようになりましたが、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃと自分を追い込んで、疲れ果てて倒れるを繰り返すのは残念ながら治っていません。
 
根底には、
「今の自分じゃダメ」
「少なくとも”より良くなる努力”しないと存在していていいと思えない(自分を好きになれそうもない)」
が根強くあって、なかなか折り合いを付けられません。
 
他人にケチを付けられないようにしていないと!と未だに強迫観念があるのは、
  ”他人に受け入れられている感じがないと、自分が存在していいと思えそうにない”がある。
でも、実際には、他人のネガティブな反応には過敏に傷つくのに、自分を受け入れてくれている人の温かさをちゃんと感じて受け取れない。受け取るために必要なレセプターの数が絶望的に不足している感じです。
 
   で、こういう不足感を感じると、「こんな私にしたのは奴らだ」と親に腹が立って、
   なかなか次に結びつくところまで気持ちが行かないことも多いです。
 
       そんな自分に嫌気がさしたり・・・を繰り返しながら、一歩進んで二歩下がるような
       毎日。
 
 
 
著者は「死後の世界」にも関心を寄せて、臨死体験者の経験談を集めたりもしたそうで、
著者は死は、体を脱ぎ捨てて別の形になるだけで、死はそこで終わりでもなければ、苦しいものでもないと思っていたそうです。
そう聞くと、死ぬことに対して、ちょっと安心感出てきます。
 
先日体調を崩して倒れたとき、「わんこを残しては逝けない」以外は特に心残りもなくて、
いざとなったら死にたくない!と思うかも、と思っていたけど、違いました。
 
わんこがいなかったら、「さようなら~」と逝けそうな感じでした。
それでもいいよね、と思います。
著者も、死をお祝いして、誕生は悲しむべきでは?と書いていました。
生まれたら、多くの苦難を体験するのは確定ですから。私もそう思います。