シンプルライフへの遠い道

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家族を亡くしたあなたに  キャサリン・M・サンダーズ著

副題:死別の悲しみを癒すアドバイスブック

わんこロスでへたれているので、何か手掛かりにならないかと読んでみました。励まされるいい本でした。

死別後の回復を5段階に分けて説明してあります。
そのほかに、
  親、子供、配偶者を亡くした場合
  別れの儀式の持つ意味
などの記述もあります。

この本では回復の5段階は、
 ショック→喪失の認識→引きこもり→癒し→再生 です。
それぞれの段階での気持ちや、気を付けることなどが、遺族への調査などをもとに書かれていて、押しつけがましくなく、「その時が来たら次に進みましょう。でも、無理はせずに」「行きつ戻りつするのは当たり前のことです」と優しく励ましてくれる語り口になっています。

最初に著者自身の死別体験(息子、夫、娘婿・母親など)が綴られていて、今の私には涙なしには読めませんでした。

今の私は「引きこもり」なのかな~
いずれは本当の意味でわんこを逝かせてあげて、再出発したいと思っていますが、今は再出発準備前―これまでの人生に区切り付け中な感じです。
お金関係の整理にやっと本格的に取り組むようになったのも、お金の流れを見直しながら、「この頃はああだった」と思い出して、「もう戻れない過去なんだ」と再認識していく作業をしているのかな~(区切りをつけて思い出にする作業)と感じる時があります。

著者の子供のいなかった兄夫婦は、妻が乳がんで亡くなったあと、4か月後に夫も後を追うように急病で亡くなったそうです。
私は夫に依存しているので、夫に先立たれたらどうなるんだろう…と不安になるのですが、こういう話を聞くと、「そうか、その時本当にダメだったら、こういう風に逝けるんだ。」とほっとする面もあります。
私は、「神様は乗り越えられない困難はお与えにならない」という言葉は全く信じていません。詭弁だ。
それが本当なら自殺する人はいないはずです。


いつまでこの状態が続くんだろう?
自分は元気になる日が来るんだろうか?
いつか回復するにしても、自分はその途上のどの辺にいるんだろう?
   そういう気持ちが苦しい人には手掛かりになる本だと思います。