シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

家族と厄災  信田さよ子著

信田さんの言葉はいつもすっと入ってきます。考えが近いからだと思います。

厄災とはコロナのこと。大きなストレスがかかると、弱いものにしわ寄せが行く。

夫は、発病後、「コロナでダメになった」と漏らしたことがありました。その時は感染はしたことはなかったのですが。生活が大きく変わりすぎて、耐えられなかった、という意味だったのかな。最期は、コロナの院内感染で一気に病状が進み、亡くなりました。そういう意味でも、「コロナでダメになった」のかな。

だから、私は「新型コロナはただの風邪。ほら、五類になったでしょ」と言う人は嫌いです。

 

トラウマがなかなか理解されないのは、表面的な危機が去ってから初めて影響が明らかになるというメカニズムにある。・・・過去をどのような言葉で語るか、どのような視点で捉えるかが、どれほど重要かは強調しすぎることはない。

うしろ向きが批判され未来志向が強制されるとき、おそらく未来はないのだ。

 

オープンダイアローグ:不確実性に耐える