シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

「夫と直接話せた最後の日」から一年

去年の1月31日、夫は検査のため入院していた急性期病院から、療養型の病院に転院しました。

その時が、夫に直接会って、話ができた最後でした。

転院後は、一か月はリモート面会すらできなかったし、3月にリモート面会できたと喜んでいたら、コロナ院内感染・・・次に4月に直接会えた時は、もう、話せなくなっていました。

 

自己満足と分かっていたけど、転院の時、マンションに寄ってもらい、わんこにちょっとだけ会わせることができました。わんこは三か月半ぶりの夫との再会に大喜び。

移動の間は、夫は疲れていて、話はほとんどできなかったな・・・。

認知症もあって、何処まで理解していたかも分からないし・・・。

ずっと夫の手を握ってた。

 

転院先に着いて、病棟に上がる前、「背中をさすって」と言って、さすってもらいました。

「自分じゃ背中はさすれないからね」というと、

                夫は、「そうだね」と応えてくれました。

 

手続きや説明前に、「ご本人はお疲れのようですから」と車椅子で病棟に上がっていきました。それが実質的な別れだったのに、夫は疲れていたようで、名残惜しむ風もなく、されるがままに連れていかれました。

 

             見送る時、寂しかったな。

            夫の後ろ姿が、切なかったな。

 

 

病院側のコロナ対策で、直接会う機会はなかなかないかもな・・・と分かってはいたけど、会えない間に病状が進めば、会っても私のこと分からなくなっていくんだろうな、と思ってはいたけど、あれが最後だったんだね。