シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

エンディングドレス  蛭田亜沙子著

私には珍しく小説です。夫に先立たれた32歳のヒロインは、自分の死ぬ準備でロープを買いに行った手芸店で見かけた「死に装束を縫う洋裁教室」に通い始めます。そこでの出会いや、課題をこなしながら過去を振り返えったりして、徐々に変わっていく話でした。

 

先日読んだ精神科医の回復自叙伝にもありましたが、「小さな一歩を踏み出すこと」「人との出会い、その刺激を受けること」での変化の力を感じる1冊でした。

 

私は夫のうつ病や、自分の仕事探しが上手くいかなかったことなどは、言う相手は選ぶものの、基本オープンにしています。すると、相手も「実は・・・」と体験談や身近な人の話を聞かせてくれたりするので、その話に励まされたり、元気をもらったりしています。

そういう意味で、人との交流や繋がりは大事だな~と感じるようになりました。

「あの時は大変だったけど、何とかなった」と言えるようになるのか分からないし、その日はまだまだ先でしょうが・・・。