シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

100歳からの人生

100歳からの人生だったか、100歳から始まる人生だったか、題名は忘れましたが、
100歳からブログを始めて、人気ブロガーになった北欧女性のドキュメンタリー番組を見ました。
かなり励まされました。いろいろな意味で。

この方は毒親育ちなのかな? という印象を受けました。
ご本人が、「父親は家族に無関心だった」「母親はいつも不機嫌だった。2歳の時、母親にクローゼットに何度も閉じ込められて大泣きしたのを覚えている。祖母が、2歳児にそんなことをしてはいけないと母を叱ってくれた」と両親との思い出を語っていて、番組では省略されたのかもしれませんが、楽しい思い出話は出てきませんでした。

最初はアルコール依存症の男性を「自分が変える」と思って結婚したそうです。
これも、機能不全家庭で育った人が持ちやすい思考回路の一つ。
本当のところは分かりませんが、「コントロール不能の辛い家庭で育ったので、今度は自分が家庭をコントロールして救うことで、過去の自分(も含めた家族も?)救済しようと試みる」という解釈があるそうです。
精神的に健康な価値観を持った人は、アルコール依存症の人を「私が更生させる!」と思って結婚はしないでしょうから、当時、この女性に何らかの”病み”があったのは確かだろうと思います。

もちろん、依存症の夫を変えることは出来ず、夫は離婚してくれず、夫がなくなるまで辛い生活。
夫の死後、再出発して、素敵な男性と出会い、再婚した時には子供は望めない年齢になっていたそうです。で、この方は子供はいない人生になりました。

再婚した男性とは夫婦仲もよく、幸せだったそうですが、90歳の頃夫に先立たれたとか。
100歳になって(か、その前後か)、ブログを始めて、人気ブロガーに。TVに出たり、高齢者向けパソコン教室の講師をしたり、大勢の友人も出来て、楽しく暮らしている様子が紹介されていました。


私が励まされたのは、毒親育ちで(私の勝手な解釈ですが)、最初の結婚は失敗しても、40代で仕切り直して幸せになったこと。遅すぎるということはない。
毒親育ちでも、健康長寿を楽しんでいること。

自分が体調不良が多いことや、虐待を受けて育つと、自己免疫疾患などにかかりやすくなるという情報もあるので、自分は長患いの暗い老い先になるのかもなぁ、と恐れていますが、まだ悲観するのは早いんだな、と思えたこと。

この女性は、幸せになるために、楽しく過ごすために自分で工夫・努力を続けてきたのだろうし、諦めなくてはいけないことは諦めて…つまりは己の人生をちゃんと引き受けて生きてきたから、今の場所にいるんだろうな~。後に続きたい、と思いました。


時々あまりにしんどくて、降りたくなる時がありますが、ゆるゆる生き延びれば、そのうち見たことのない新しい風景が見られる場所にたどり着くのかもしれない、と思えました。