お互いに作品を見せ合い、批評し合ってきたそうなので、多くの夫婦では知りえない相手の内面の一部を見てきたでしょう。
奥さんが最初に乳癌になって、手術した後、奥さんはかなり精神的に乱れたそうです。
再発・死について考えていたんだろう、と夫は想像していました。
包丁を持ち出しての騒ぎになる程の不安定さだったそうなので、かなりの修羅場。
そのあと何年も経ってから、再発・転移が分かった時、夫は「またあれが始まるのか」と思ったそうですが、奥さんの方は冷静だったそうです。逆に、一人残される未来が迫ってきて、動揺しまくったのは自分の方だったとか。
一緒に暮らしていても、他者の内面って分からないよな、と改めて思いました。
私も夫のことは分からないし、夫も私のことを分かっていないと常々思います。
多少の傾向と対策を知っているだけなのかも。
その都度話せばいいのでしょうが、それもなかなか…
人は独りというのはこういうことなんだな～
