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手術の同意書

今回の夫実家の契約の件で、「入院・手術時の同意書」について調べました。
 
病院側の訴訟対策で、法的根拠なし。親族でないといけないという法的根拠ももちろんなし。
そもそも、身体に関わることは本人以外に決定権がないものなので、誰であれ本当は他人が決める権利がないもの。
 
じゃあ、病院にしかメリットがないかと言うと、そうじゃないのも問題を複雑にしていると感じます。
患者が死んだり、体調不良でそれどこどじゃなかったり、病院でケアを受けている弱い立場だからと言いにくい場合も、一緒に説明を聞いて、情報と同意を共有した人がいれば、
「説明と実際の治療内容が違う」など、文句を言う(医療内容をチェックする)ことができるし、病院側も、「あなたにはそんなことは説明していない。」と逃げられないので、病院側のミスや、説明なしでの治療方針変更などのルール違反の抑止効果はあると思います。
 
海外では、事前に、「自分に代わって決める権利」を委託しておく制度がある国もあるそうで、そういうのいいな、と思います。
 
身寄りがない人、意思表示や代理人を決めずに認知症意識障害になった人については、
基本は、院外医療スタッフも含めたミーティングで治療方針決定、がいい気がします。
病院の責任も過剰にならないし、基本は「標準的な治療法でいく」になるだろうし。
 
 
私は「家族の絆」なんて絵空事だと思っているので、それこそ、
「本人は胃ろうなどの延命治療は絶対いやだ。」と常々言い続けて(書き残して)いたのに、
親の年金をあてにしている子供が、私利私欲のために、「一日でも長く生かしてください!」と言う場合もかなりあると思う・・・。
 
そこまでいかなくても、本人の希望、自分の気持ちなどと真剣に向き合うのが面倒で、「医療者にお任せ~=本人の望まぬ延命」になって、あとになって、「こんな風に寝たきりじゃかわいそう。」と文句言いだしたり・・・。
 
「自分がどこまで、どういう世話を、いつまでしなきゃいけなくなるか」を基準に、本人のためより、自分が楽できる方法を選ぶ家族がいても、現在の「後のことは家族に押し付け社会」じゃ、責められない。
いや、自己防衛のための当然の選択ともいえる。
 
 
本人以外の同意書が必要か、誰に書いてもらうか(親族でないと駄目か、友人でもOKか)なども病院によって違うそうで、何だか、世の中、適当過ぎる・・・。
 
身寄りのない人が増える中で、制度化しようと声をあげてくれている人たちもいるそうで、
(自分はその活動に参加していないのにいうのもなんですが)
                                    応援しています!!