自分の優先順位を振り返っている時、父親のことが頭に浮かびました。
彼の優先順位は、私が実家にいたころは、
仕事
酒
でした。家族は「気が向いたときに娯楽に連れて行く程度のもの」「ストレス解消の場？」
家族のためにじっくり話を聞いて相談に乗ったりしてたっけ？
己の考え披露の独演会はやっていましたが、「一緒に解決策を考える」というスタンスはほとんど見たことがありません。
子供のことは全部母親任せだったし。
それに、帰宅⇒風呂⇒酒＆夕食⇒酔って寝る このパターンしか見たことないし。
一人酒でべろべろに酔っぱらっている父親を見るのはすごく嫌でした。
別に暴力とか、説教とかはなかったですけど・・・私の知っている父親は、ほとんどの時間酔って正気じゃない。そこにいても、父親にとっては私はいないも同じなのが辛かった。
父親は酔って自分の世界に入り込んでいましたから。
引退後は、日中から飲んでるわけじゃなさそうだし、シラフで生活楽しんだり、あれこれ考えたりもしているのでしょうが、その姿は私は知りません。
仕事中のことも分からないので、私の知っている父親の人生は、酔いの中に沈んでいます。
よほど向き合いたくないことが無意識に巣食っているのかな～
酔いで誤魔化し続けた結果、兄弟とも子供のうち二人とも付き合いが切れて、おそらく本人にとって
は不本意な状態になっているように私には見えます。
見ずに、「無いこと」にしても、現実はやがて追いついてくる、ということでしょうか。
それでも今の彼が満ち足りた思いで日々暮らしているなら、それはそれでいいのですが、母方祖母の葬儀で見た彼は、心の平安にたどり着いているようには見えませんでした。
心の旅は楽しくはないです。
見たくない、自分の欠点や汚い部分も見せつけられますし。
でも、ここで止めたら、ああなるよ、の一つの見本が父親です。
