シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

上野先生、勝手に死なれちゃ困ります

社会学者の 古市憲寿さん(20代)と 上野千鶴子さん(60代)の対談形式の本。
若者の抱える不安、介護問題など世代の違う二人の視点から語り合っています。
 
内容とは外れますが、びっくりしたのは、
古市さんが
  ・家庭の食事の時、それぞれが食べたい物を食べる形に違和感はない。
  ・家庭の食事の時、家族それぞれ携帯やってるけど、それが普通ですよ。  と言っていること。
 
時代は変わったな~
私自身は、家族全員が全く同じものを食べなくてもいいけど、基本は同じおかずが並ぶ食卓の方が好きだし、食事の時くらい、携帯禁止! 同席している相手に失礼! と思うのですが、
そうでない人が大勢いるのね~
 
 
上野さんが、介護保険にしても、天災時の国の補償にしても、困っている当事者が声を上げて作ってきた制度、とおっしゃっているのに、わが身を振り返りました。
私は、制度が悪い!と文句は言っても、具体的に動いていません。
敢えて言えば、「世界の仕組みが悪い!と言っている間にも飢え死にしている子供たちがいるから」と、ユニセフにわずかながら寄付している程度?
海外の女性支援製品(女性達の手作り品を買うことでサポートする、というもの)を買ったり。
本当にちょっぴり、です。
 
今は体調が悪いので、これ以上悪化させて、要介護者にならないようにするのが社会全体の為、というとほほなレベルなので、自分にプレッシャーかけたくないです。
 
そんな中でも、私に出来る小さなこと
                「身近な一例を周囲に提示する」
 
 「義兄・義姉の心の病をオープンにする」
夫実家の話題になると、聞かれなくても言っています。
心の病って、現実には一定割合いて、中には義兄・義姉のように「良くなって社会復帰が望めない人」もいるんですよ~ と自分の耳で聞いて、体験してもらいたいからです。
久しぶりに会った友達が、わが子が発達障害だとカムアウトしました。
最初はびっくりしたけど、こうやってオープンにした方が、お互い付き合いやすいし、子どもの為でもあるな~と思ったので、私は義兄・義姉のことは隠さない事にしました。
 
成年後見人について語る」
夫実家の三人は、補助人と後見人にお願いしている事も話しています。
こういう制度があって、現実に使っている人がいると知ってもらいたいから。
身内だからって、丸抱えする必要は全くないという価値観を広めたいから。
 
「親との縁切りをオープンに」
 帰省しないの? とか聞かれると、縁切りしていることを話しています。
 二つの願いをこめて。
   一つは、私と同じように、親に酷いことを言ったりされたりし続けているのに、
   「離れる」と思いもしない人たちに、選択肢を提示したい。
 
   もう一つは、「親」の立場にふんぞり返っていると、子どもに捨てられますよ、と警告したい。
   私は、親が一歩下がって、最低限の礼儀(嘲笑しない、こちらの希望や予定は尊重する)
   を守ってくれたら、絶縁まではしませんでした。多分。
   私には関心がなくて、自分のことばかり、なことも、「年寄りだから仕方ない。」と諦めて、
   たまに会うくらいはしたと思います。
   親の立場の人にも、自分を振り返ってもらえたら、と切に願います。
    (それができる人は毒親にはなりませんけど)
 
 
「このブログ」
 飽きもせず、親がらみのネタを何年も書き連ねながら、少しずつ前に進んでいます。・・・と思いたいです。
 
 私が他の人のブログやHP,本の中の体験談に沢山励まされたように、
 こんなのろのろペースでもいいんだ、 とか、
 こんな小さなことにこだわってぐるぐる考えている人もいるんだから、私は少しはまし~、とか
 思ってくれる人が一人でもいたらいいかな、 と思うときもあります。
 (こんなことを書いて、オープンにして、我ながら何だかな~という時も沢山あります。)