シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

私は親のようにならない その1

クラウディア・ブラックさんの本です。

アルコール問題のある過程で育った人について書かれています。

アルコール問題のある過程の典型的な暗黙のルール

     「しゃべるな、信じるな、感じるな」

これだけ見ると、いや~、実家ではそれぞれ好きに話していたし、あまり当てはまらないのでは?とも思ったのですが、この本を読み進めていくと、そうではないことが分かりました。

「しゃべるな」
 本当に困っていることは話してはいけない
 
 これには、嘘の言い訳も含まれるようです。
 父の酒癖を、
   「(酒乱じゃなくて)明るいお酒だから大丈夫」
   「日中から飲むわけじゃないし、仕事にも支障がないから大丈夫」
  母はそう言って誤魔化していました。

 実際には、酔うと自意識を肥大させて横柄になるし、  
      もともと人の話を聞かない性格が酷くなるし、
      子ども帰りするし

      二日酔いで仕事に支障が出る時も・・・
      健康損ねていたし(アルコール性脂肪肝、通風など)

 今思うと、色々な相談事を酔った状態で判断されるのがイヤでした。
 父が正気のときが殆どない。

 困っていることを相談するなんてなくなりました。
 言えば、「お前が悪い。わがまま。要求が多すぎる。」で終わり。
 教科書的なありきたりの対応で終わり。
 それが出来ないから困って話しているのに・・・となる。


「信じるな」
 アルコール問題のある家庭では、信頼性とか誠実さは失われがち。
 言うことがころころ変わる・・・訳ではなかったですが、本当に困った時に、
 この人たちを頼ればいい、という安心感があったかは疑問。

 
「感じるな」
 これはすんなり納得。
 理不尽だとか、親は私の感情を尊重しないとか、そんな現実を
 "感じて"いては、辛すぎる。
 世の中こんなもんだ・・・と適当に流してしまう方が楽。
 
 自分では、これが一番後遺症になっている気がしています。
 自分がどうしたいのか、どう感じているのか分からない時があります。
  微熱できつくても、それを無視して、いつもどおりに家事をやって
 倒れたり・・・”感じたことを尊重しても良い”という感覚が自分の中で
 あまり育っていないのだと思います。