シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

言葉を失ったあとで  信田さよ子/上間陽子

信田さんと上間さんの対談。上間さんの本も読んでみたいな~と思っていたら、図書館でこの本を見つけました。

自分がアダルトチルドレンだということに未だにこだわりすぎなのかな?と思うこともありますが、この手の話に触れると、私にとって「トラウマ」はずっとキーワードなんだろうと思います。

今は自分のアダルトチルドレンな部分よりも、夫との死別に絡めて読んでしまうことにも気づきました。

段々また本が読めるようにはなってきましたが、内容をまとめる頭がないので、気になった言葉を記録しておきます。

 

断酒して1年から3年くらい経つと、なんで自分は依存症になったんだろうという時期が来ます。そうすると彼らは、例外なく鬱になったり再飲酒したり、別のアディクションに行ったりするんです。(信田)

共同体を下支えするためのしわ寄せは、女性にきています。(上間)

思い出してもいいとき(支えてくれる人がいて、安心な場がある)に思い出す(信田)

私が彼ら(アルコール依存症者)に感じたなんとも言えない優しさというのは、金減退的な、頑張れば先があるとか、自分で自分の意思をコントロールすれば成長できるとか、そういう神話が崩れ去った人たちだったからです(信田)

書いたものを読んでくれて、だから自分は被害者として育ち、だんだん加害者になっていったんだと気づいてくれれば、それはとても大事な話になると思うんですけど。でもなんか、男の子たちは読んだからといって気づくような気もしない。(上間)

ちゃんと支援してくれる専門家や仲間がいる、大丈夫だと思ったときに、フラッシュバックや想起が起きるんだと思うんです。(信田)

夢を見ても大丈夫っていう状況まで来ているから夢を見ているんじゃないか・・・・・自分がフラッシュバックを起こしたり夢を見ているときは、自分を慰撫することができたからではないかと。(上間)

信頼できる人が見つかって、思い出して、不安定になる(信田)

メモをとるということは、何かを固定化することだから。話すというのは自分の外に出て、話した時点で変わってしまいますね。中にはずっとメモする人いますけど、そういう人は変わりませんね。メモしない人の方がいいと思う、カウンセリングでいえばね。(信田)

体験を傷つきとして残さない作法があるんだなぁて。あのひとたちにとっては、ゆるしみたいなものは、自己を変容させること、忘れていくこと、次の困難に立ち向かうかたちで 乗り越えるという、(上間)