シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

生きていくことの意味 諸富祥彦著

副題:トランスパーソナル心理学・9つのヒント

先日諸富さんの本を読んでトランスパーソナル心理学に興味がわいたので読んでみました。
気になる症状や自分の気持ち、自分が嫌いな人に焦点を当てて、自分に問いかける技法(アーノルド・ミンデルのプロセス指向心理学が紹介されていました)は、私が日ごろ「無意識にアクセスする」とか、「己を掘る」と言っているものに近い感じがしたので、やってみたいと思いました。
なぜか気になってしまう物事や人、記憶に残る夢、繰り返し見る夢、どうにも止められないことなどは自分の無意識に沈めている”本音”への手掛かりだと思っているので、ミンデルさんについてはもう少し知りたいです。


アダルトチルドレンについては、「この生きづらさは親が原因だ」と理由は説明できても、そこから抜け出せなくさせるという弊害がある・・・と著者は述べていますが、ACという切り口で救われた私としては、賛成いたしかねるところです。
カウンセラーとしてそういう体験をたくさんしているのだろう、とは思いますが、この気づきからその人なりの新境地にたどり着いている or 歩みを進めている 人は多いのになぁ。
生きづらさがどこから来たかがわかったあと、「後天的な刷り込みだから変えられる」になるか、「染みついちゃっているから変わりようがない」になるか、なのかも。

「親が許せない」で止まってしまう人もいるだろうけど、それは、その人の一生を見ないと分からないと思います。
ぐるぐる考え、親に怒りまくっていた私の10年の一部だけ見た人の中には、私のことを「いい年して、子供の頃の些細な出来事に執着して、いつまでも親に怒って停滞している人」と判定した人も多かったと思います。
人は変化していくので、その一部だけ切り取ってあれこれ言うのもあまり意味がない気もします。



他には、
・一歩離れて自分の感情の動きを観察する
・人生・大いなるもの・神(?) ・・・自分を超えたものからの問いかけや与えられた使命は何だろう?という視点を持つ

こういう話は、煮詰まった時にいいな、と思います。

毎度のことながら上手くまとめられませんが、
「自分の感情や行動を否定も評価もせず、ただ観察するスタンス」
が突破口を開くんだな、ということは分かりました。

これが瞑想になったり、カウンセリングでヒントをもらったり、信仰になったり、人それぞれのやり方になっているんだな~。