夫が入院していた精神科の病院。
先日、事件の舞台になり、ニュースで名前が出ていました。
二年前のこの時期、通ったな。
10月、11月はコロナで基本リモート面会だったけど、洗濯物の受け渡しや他の病院の受診付き添いで週2回くらい通っていました。
駅から歩いて15分位で、「過ごしやすい季節で良かった。真夏だったら辛かったな」と思いながら。
「これからどうなるのかな。今後の生活の見通しをつけたいけど、せめてわんこと安心して住める住まいを確保したいけど、どうすればいいのかな」 そんなことを考えたり。
記憶が薄らいできたか、自問することもなく過ごしてきました。
まだまだ、です。
そう思っていたところに、次の事件が。
昨日、処方箋が来るはずの担当在宅患者さんの処方箋が来ないので、往診している病院に問い合わせました。
担当の訪問看護師さんから、「実は患者さんが警察沙汰を起こして、〇〇病院に入院の方向で調整中です。なので、今回は処方はありません。おそらく三か月目処に入院で、その後のことは分かりませんが、またお薬お届けをお願いする場合は連絡します」と言われました。
患者さんは認知症もあるから、精神科に入院なのかな。心臓の持病の治療はどうなるんだろう。
認知が落ちるスピードも速い感じだったし、一人暮らしの自宅に戻るのは難しいかな。経済的にもゆとりがある人だから、体調が落ち着いたら施設かな。
もう会えないかもな。
私にはいつも穏やかだったけど、ケアマネさんからは、「人によっては強く出ることもあって、ちょっと難しい人」と聞いていたし、何かあったんだろうな。
普通だったら、ここらへんで止まる思考が、
○○病院入院で調整中
に揺さぶられ、落ち着かないままです。
○○病院 そう、夫が入院していた病院です。
あそこかぁ。 と、また、今の季節の病院周辺の風景が思い出されます。
なかなか夫に会えない寂しさとか、
今後への不安とか、
リモートや直接の面会で会うと、夫の衰えが気になったり、帰りたがっているのにもう自宅で世話は出来ない!と思っている(実際に、私もつぶれる寸前で、どう考えても無理だった)自分が嫌になったり。
辛かったけど、あの時はまだ、直接会えた時は、手を握ったりできたな。
今はどんなに恋しく思っても、夫に触れることは出来ません。
本当にいなくなっちゃった。
声も聞けない。
寂しいな・・・
夫が入院中だった頃のことも、まだ整理がついていないどころか、整理も始まっていないな。
そんなことに気付いた事件でした。