今日は自分の誕生日。
去年の今頃は、夫はすでに季節や日付の時間間隔を失っていたし、考えるエネルギーも少なくなっていたので、「今日は私の誕生日なんだ」と言っても、無反応だった気がします。
それでも、夫が亡くなって、一人で今日を迎えるとも思っていませんでした。一年前はまだ夫は「うつ病」で治療中ということになっていましたから・・・。
メンタルクリニックの薬は効かないし、本人は気力を失って寝てばかり、認知機能は落ちていく、ふらつきなども徐々に悪化していて、できるだけ楽天的に考えようとしていた私も、「これはうつ病とは違う」と認めざるを得なくなってきていました。
9月下旬に、少しでも動かないと、本当に寝たきりになってしまうと夫に話し、夫も1日500歩~1000歩でも散歩に出るようになっていました。夫が療養に入ってから、唯一、「夫が頑張ってる!」と感じた頃。
一度わんこの散歩に一緒に出て、写真を撮りました。あれが夫が元気に自分で歩いていた時の最後の写真になりました。
本当にこの一年、頑張ったな。よく生き抜いた、と自分を褒めたい。いや、褒めたたえたい。
10月半ばに夫が入院、検査入院先を探すなど紆余曲折を経て、1月下旬にやっと診断がついて、療養型病院へ転院。その合間に介護保険申請、難病申請、自分の再就職もありました。
3月半ばに夫がコロナ感染して一気に病状が進み、最期だけは連れて帰り、看取りました。
その後は、葬儀や法事、マンション購入、真夏の引っ越し、様々な死後手続き・・・。
今月からは仕事も週8時間から32時間に増えて、まだ慣れないけど、今のところ何とか踏みとどまっています。
今朝会ったわんこ仲間には、「仕事はどう?よく乗り超えたわよね!」と言われましたが、思わず、「頑張ってはきましたが、全く乗り越えてはいませんよ。」と答えていました。その方は夫を亡くされているので、「そうね、まだ数か月じゃとても無理よね」とすぐに分かってくれました。
いい加減に相続税申告準備をやらないと!と頑張って書類整理からやっています。
残高証明書、夫の死後払ったり、戻って来た医療費などの書類、保険や退職金の給付照明関係書類・・・。
やっぱり辛い。
この手の書類に触れると、夫はもういないんだ、という現実を突きつけられて、毎度辛くなります。それで後回しになりがちだけど、代わりにやってくれる人はいない。いえ、プロに頼めばやってくれるけど、結局必要書類を整理してプロに委ねないといけないから、この作業は避けられない。避けられないものは、抱きしめてしまうしかない・・・とどこかで聞いた気がする。
どうしてこんなことになっちゃったのかな。
何で私一人なんだろう。
私一人なんだな。
夫がもう助からないと診断が出てから、念仏のように「夫は死んでしまうんだ」って自然に頭に浮かんでいました。
今は、「もう夫はいないんだな」が浮かんできます。
誕生日、一人でじっくり過ごそうかとも思ったけど、今日、辛くなる必要はないから、お友達わんこのところへお邪魔することにしました。
受け入れてくれる人たちがいるのは、本当にありがたいです。