シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

胃ろうへの温度差

来週の夫主治医との面談・・・いずれは・・・と「胃ろう」という単語が出てくるんだろうな、と何とも言えない気分です。

私が決めて、結果は夫に引き受けさせるって、何?やりたくないよ? が本音。決めるだけの情報、持ってないし。

できるだけ夫が穏やかに、生活の質は保ちながら過ごせるのが一番の希望だけど、じゃあ、「生活の質」って何なのだろう? 人によっても、病気なら病状によっても違う。夫にとって大事なことって?

去年の秋に、「身体的な苦痛がないこと、寂しくないこと、何かしらの楽しみがあること」とは言っていました。楽しみの中で、食事の割合は大きいだろうな~と思う。

希望は、経口では栄養摂取が足りないなら、胃ろうをしたうえで、1日1回でも、数口でも、経口摂取も続けるスタイル。それで誤嚥して亡くなっても、私は納得できる気がします。

 

話を聞いてくれているわんこ仲間の一人(70歳前後の男性)は、

「親父の時は、病院の先生が、”胃ろうにしましょう”って決めてくれたからそうした。別に身内で話し合いもしなかった。お医者さんが決めてくれたから、楽で良かったね。」と言っていました。

お元気だったころのお父さん自身のご希望がどうだったのか、

その決断の結果、お父さんがどう過ごしたのか、

違う選択肢があったのか、違う選択をしたらお父さんがどう過ごす可能性が高かったのか・・・などは当時考えなかった・今も別に気になってはいないようでした。

結局、一年足らずで弱って亡くなられたそうです。

素人だから分からない。だから、専門家(医師)に決めてもらって従う、そういう価値観のようでした。

 

これで納得できて、後悔もないなら、羨ましくはあります。

 

別の人は、認知症だった実母が、最後に経管栄養になった時、経鼻だったそうです。

「お鼻からの栄養を始めたら、お肌もつやつやになったのよ。私はお鼻を人にも勧めたいわ」

と言っていました。経鼻内視鏡ですら辛くて死にそうだった私としては、「経鼻は余計辛い」というイメージがあるので、「経管栄養の効果であって、経鼻だからよかったわけじゃないよね・・・」と思いました。

 

異物を鼻から突っ込まれたままって大丈夫なのかな? と深くは考えなかったのかな。この方は、耳鼻科の検査なども平気なのかもしれないし、分からないけど。

 

 

医療者には勧められたけど、胃ろう(を含めた経管栄養)を断固拒否した人の体験談も聞いてみたいです。