シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

「さよならのない別れ」と「別れのないさよなら」

昨日、夫の本やCDを少し整理して、今日、ブックオフに1箱送りました。夫が気に入って読んでいたな・・・、古いCD、もう聞かないと分かっていても捨てられなかったんだね・・・。

色々な思いが交錯して、また淋しくもなりました。

 

変な感じがするのは、夫は会えば話せるのに、ここにはいなくて、会えない。

話せても、「あの本を持ってきて」とか言うことはない。(転院の時にも読みたい本はないか聞いてみたけど、”別にいい”でした)

今月はリモート面会の予約も取れなくて会えない。会えないから、いなくなった感じもするけど、やっぱりいる。

会って話せても、発病前の夫とはちょっと違っていて、「あの”元気な夫”は段々いなくなっているんだな・・・。」と感じる。

曖昧な喪失では、「さよならのない別れ」と「別れのないさよなら」があるそうですが、私は同時進行で両方を体験しているようです。

   いなくなったわけじゃないけど、会えない。ここにいない。

   会えるけど、私の知っている夫とは違う人になっていく。

 

夫の部屋には主の帰りを待つものたちが沢山いるけど、もう、主が帰ってきて、使うことはない。

・・・いやいや、奇跡が起きて・・・

 って、どこかで期待して、いつも祈って、夢見てたけど、現実は違ってた。

 

1月場所の相撲も殆ど見ませんでした。相撲は唯一の夫婦共通の趣味で、それぞれのごひいきを応援したり、一緒に見に行ったり、「今日の取り組みはこうだった」と話したり・・・。一人で見ると哀しくなったわけじゃないけど・・・。

 

今は辛いけど、いつか、夫との思い出が支えてくれるようになるのかな。

 

 

小さなことでも前進すれば、気が紛れるかと、今日はスマホの写真データをパソコンに移しました。プリントして夫に差し入れしたいので、ネットでプリント方法検索。本は読まなくても、TVは見なくても、写真は見てくれるかな。

夫が本収納に使っていたプラ箱を1個処分(割れていた)。

ネットで物件検索。希望条件の中古マンション:3000万也。

50代、パート で賃貸を借りられるのかもネットで調査。収入、勤務年数、保証人の収入などがポイントらしい。50代前半なら、駅近・新築などの人気物件でなければ、年齢を理由に全滅ということはなさそう。良かった。まぁ、その時、勤務時間を増やしてないとダメだろうな・・・。