シンプルライフへの遠い道

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夫 入院2日目

昨日の夕方入院した夫。

入院した病院は、主治医の紹介ではありますが、事前に私が「通える範囲で、入院できる精神科だとここがいいかも」とチェックしていたところでした。

事前にネットでチラ見していたので、メンタルクリニックからこの病院名を聞いたとき、「あそこなら入院でもいいかな」とすぐ判断で来て良かったです。下見に行ったり、口コミを調べたりとかはしていませんでしたが、HPは美しい宣伝文句がちりばめられているにせよ、どんな感じの治療をしているかのイメージがあったのは安心材料でした。

 

どうしても、私以外の緊急連絡先を入院当日中に知らせてほしいと言われ、姉に頼み、OKだったので夜間でしたが病院に電話しました。

その時、「夕食も全部食べたし、落ち着いています。ふらつきも弱くなって、自分で歩いてトイレにも行っています」とのことで一安心。「入院して良かった」とも言っていたそうです。

 

今日は、入院保証金の支払いと、細々した日用品を届けに行きました。

直接会うことは出来ませんが、スタッフによると、「昨夜も眠れたようですし、昼も完食して、今はソファーでくつろいでいますよ」とのこと。夫はスタッフには穏やかに接しているそうです。翌日になっても落ち着いているなら、とりあえずは大丈夫かな。

 

病院はちょっと遠くて、片道1時間(最寄駅から徒歩15分)。荷物を届けに行っても、今後病院にいるのは5分程度。夫は認知機能が落ちているから、私が来たことをスタッフから聞いて荷物を渡されても、すぐ忘れちゃうだろうな~。でも、スタッフから様子を聞けるし、私も一人で家に籠ると別の鬱になりそうなので、通うつもりです。

 

昨日の入院前の診察は丁寧でした。

薬については、抗うつ薬は通常単剤使用。夫は2剤服用中だったので、1種類にするとのこと。あとから追加になった薬の方が効いている感じがすると話したところ、最初に投与されていた方が中止になりました。最初から出ている薬は、眠気の副作用が半分くらいの人に出ます。それもあって寝たきりになってしまったんだろうな・・・。

薬は入院中は様子を見てこまめに調整するそうです。入院のメリット。

 

夫の目がおかしいことも相談。

眼球が、目的物を追って左右には動かせるけど、上下に動かせなくなっていました。

薬のせいなのか、脳に問題があるのか、これから検査をしてくれるそうです。良かった。

 

認知機能低下も現時点では何とも言えないので、脳の画像診断や薬の調整、問診などをしながら診てくれるそうです。

この辺は入院して安心できたこと。

 

通院治療の限界もあってか、最初のメンタルクリニックは、結果だけ見ると、徐々に薬が増えただけ。ちょっと「?」と感じたのは、簡単な一つの認知機能テストだけで、認知症と診断して、薬を追加しようとしたこと。それをこちらが受け入れていたら、ずるずると薬漬けになっていた気がして、不信感が生まれました。

考えてはくれているけど、「この人を治そう!」と一歩踏み込んで考える気はあまりないのかな・・・という感じ。すべての患者にそうやっていたら、燃え尽きてしまうだろうから、実際には無理なのでしょうけど。

医者も人間だから、専門領域内の話だと、「これは私は苦手分野だから、もっと得意な人に診てもらってください」とは言いにくいのかな。それで認知症扱いされても・・・。いつも思うのが、医師にとっては大勢の患者の一人でも、患者にとっては唯一の自分の人生なのです。

 

入院で不安なのは、コロナ感染などの病気になった時、精神科の入院患者の受け入れ先は見つけにくいらしい(先日NHKでやっていました)ので、場合によっては、通常医療を受けられない=本人が苦しむ&致命的な結果になる可能性があること。

幸い、今は新型コロナ患者が減っているので、院内感染の可能性も下がってはいるけど、今後また次の波が来るだろうからなぁ。こればかりは天に任せるしかないです。

 

入院治療に期待しているのは、夫が他人と接する機会をたくさん持つこと。

私と離れること。私にとっても、休むという意味だけでなく、夫との距離感などを考え直すために必要だと感じています。先回りして世話をしすぎたり、干渉しすぎています。差し入れ荷物を用意していてつくづく思いました。

自分の気持ちや身体感覚を感知して、自分をケアできるようになる訓練をすること。これも私にも必要なことですが、夫には「自分には生存のためにこのスキルが必要」という意識が薄すぎる・・・そのせいで便秘でのたうち回ったりする羽目に。鬱になる前からこの傾向があったので、気になっていました。

こういうことは、家族に言われてもなかなかやる気にならないけど、半分強制され、他人に言われ、メリットを体験すれば変わっていくかも。

 

不安もあるけど、入院して良かったのかな、と思う。

本人もそう言っていたそうなので、安心しました。