シンプルライフへの遠い道

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生活の変化と喪失について

夫の退職話が出る前から、喪失についてつらつら考えていました。

 

面識はないけれど、ネット上で知っている手芸教室の先輩が、がんのステージ4(5年生存率は15~20%)と知りました。体調が悪いと病院に行ったら癌だと分かり、その時すでにステージ3か4だったそうです。がんも多種多様なので、健診受けていれば早期発見できるから大丈夫とは言えないのが何とも・・・。わがこととして想像してみると、この世のすべてにさよならを言わなきゃいけないんだな~と死が怖くなりました。

 

去年の夏に交通事故で亡くなったサークルの先輩のことも時々頭に浮かびます。

一昨年12月にがんで亡くなったわんこ仲間のことも。

 

身近な人がぽつぽつ旅立っていくので、段々死が自分ごとになって迫ってくるのを感じるのか、中年の危機の一種なのか、よく分かりません。

 

自分のことで言えば、30年来の付き合いだった親友との付き合いをやめたのも、大きな喪失でした。自分で決めたこととは言え、どうしてこんな風になっちゃったのかな~と寂しくなるのはどうしようもないです。

 

これまで姪には誕生日とクリスマスにプレゼントを贈り続けてきましたが、届いたかの連絡もなかなか来ないので、3月の誕生日・入学祝で終えることに。別に姉や姪と縁を切ったわけじゃないけど、これも15年続いた習慣の喪失でもあり、距離をとることで自分では縁が薄くなったと感じて、淋しい。

 

戦争や災害で家族や財産、仕事も失い、生活が一変した人たちの存在は知っていても、「大変だろうな~」と思うだけで、やっぱり他人事レベルだったんだな。

それが、新型コロナはさすがにわがこととして日常生活に乱入してきて、生活が大きく変わりました。夫が退職することになった背景には、テレワークもあると思います。

運動不足、世間話はせずとも同僚が周りにいる状態から、一人きりでの仕事・・・一つ一つの影響は小さくても、重なれば、柱一本折るくらいのダメージにはなったんだろうな、と思う(本当のところは分かりません)。

 

自分もいずれ死ぬんだな~とか、淋しいな~と思っても、未来は分からない。

出来ることと言えば、身軽にして、変化にすぐ対応できる準備をしておくことくらい。そのためには「やりたいこと・やること」を整理して、「断捨離」を進めておくのがいい。

そう思ってちまちまやり続けてはきたものの、まだまだ完成には遠く、過去の遺物(特に写真)はこれまでの人生を整理して思い出にする作業だから時間も精神力もかかりそうだとゆっくり始めていたところに、今度は夫の退職話。

 

夫退職に伴う生活の変化への対応以外に、やり始めていた過去の整理や、最近の喪失についての気持ちの整理、いずれ自分が死ぬことについて、答えがないと分かっていてもつらつら考えたり感じたりしてみること・・・これからの課題だと思っていたことが、急にドン!と対応を求めてきて困っている。

 

今はそんな感じです。