定年バカは定年関連本のあれこれでしたが、こちらは中年関連本のあれこれ。著者が40代の時に書いているので、50代に突入した私には、「せめて5年前に読みたかった」感はありました。
色々なテーマで書かれていますが、気になった部分を振り返ると、相変わらずこういうことに関心があるんだな~と自分が見えて面白かったです。
何かに行き詰まるのって大抵、自分で自分を規制しちゃって逃げ場をなくしているんですよ。自分の中の縛りさえなくせば脱出は簡単でしょ 「杉作J太郎が考えたこと」
あと2年しか生きられないとわかったら、何をするのをやめますか?
もっと早くに知っていたら人生を変えることができたのに、と思うことに何があるでしょう? バーバラ・シェール
あと〇〇しか生きられないなら何をしますか?はよく聞きますが、何をやめるか、の問いは新鮮です。
水木しげるさんの幸福七か条はなかなか良いです。(水木サンの幸福論より)
第一条 成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。
第二条 しないではいられないことをし続けなさい。
第三条 他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追求すべし。
第四条 好きの力を信じる。
第五条 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。
第六条 なまけものになりなさい。
第七条 目に見えない世界を信じる。
中年になって小説に夢中になれなくなった、といった趣旨の言葉がありましたが、自分もそうだな~と思います。
考えたり、感じたり、想像したりが面倒になったのかな?と思う時もありましたが、論文めいた面倒な本を読むこともあるし、そうでもないよな~と思ったり。
世の中の気になる本を読みつくすことはできないのだから、小説に手が伸びないなら、そういう時期なのだろう、と流しておこうと思えました。