シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

何をおそれるのか

キリスト教系高校の元校長のインタビュー番組を見ました。

高3の生徒たちに、「自分がおそれていること」について書いてもらったところ、

・時代
・人(特に親)

という答えが目立ったそうです。

時代というのは、上の世代がいろいろな問題を先送りにして自分たちに押し付けているのが息苦しい(納得いかない?)というのも大きいようでした。

人(親)というのも、親が自分の問題を子供である自分に押し付けている感覚があるようだ、とこの元校長は話していました。

この学校では親が集まる会もあるそうで、その場でこのことを話すと、わが子たちに突き付けられた問いに、自分と向き合い始めた親の姿がありました(こう語る人がいた・・・といういくつかのエピソードからそう感じました)

毒親問題から離れても、人は養育者(ほとんどの人にとっては親)の多大な影響を受けて育つし、親が自分に何を期待しているかも正確に感じています。意識しているかは別にして。
だから、自分の親子関係を一度掘っておくのは必要なんじゃないか、と感じました。
自分が目をそらしている問題を知らないうちに子供や弱いものに押し付けてしまうから。
「内観」でも、自分の親のことを考える時間を多くとると聞きますが、自分の心のルーツが親子関係にあるからでしょう。

このインタビューを聞いていて救われたのは、「親が自分の問題に向き合い始めると、子供の精神状態もよくなる」ということ。これは知っていましたが、「こういう指摘を受けて、自分と向き合い始める親もいるんだ」と知ることが出来たのは、私には嬉しいことでした。
私の親をはじめ、毒親にはあり得ませんからね。「己と真摯に向き合う」なんて。



自分に何ができるのかな~と考えましたが、具体的には浮かびませんでした。
次の世代に先送りしているな・・・と気づいている社会問題はたくさんありますが、自分が何か行動を起こしているかと言われると、はなはだ怪しいです。

ACな自分との付き合い方を考える中で、「自分と向き合う」ことは増えましたが、それが周りに何かいい影響を及ぼしているかというと、それも、特にないというか・・・まぁ、たまたま悩んでいる人がこのブログを見て、「親と絶縁するのもありなのね。」と選択肢を増やしてくれたり、「こんなに同じところをぐるぐるしている人もいるんだから、私はちょっとはましだわ」と元気になってくれたらいいな・・・位です。



わたしの「おそれるもの」
もちろん「自分も含めた人間」です。複雑で、醜悪で、時に善良で訳が分かりません。
正体の分からないものはおそろしいです。