シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

もういいかな その後

親のことはもういいかな、は続いています。
許してなどいないし、当然絶縁は続けるつもりです。

羽仁もと子さんの著作の一節も心に響きました。
教育についての文章の中に・・・

子供にあれこれ言うのは、その子のことを思っていなければできないことではあっても、
自分自身をよりよく変えていく大変さに比べれば、やはり、楽を選んでいることになる。
そこのところをよく考えて・・・

という趣旨のお話がありました。

私に当てはめれば、親のあそこが悪い、ここが嫌い、ああ言われて傷ついた、と言い続けている方が、自分と向き合って、自分をよりよく変えていく努力をするより楽。その楽に流れないようにする時期が来たんだな、と思えてきたのが、「もういいかな」なんですね。



世の中には、「過ぎたことをぐちぐち言い続けるより、今を良くする努力をするべき」という意見があります。
私もこのことは分かっているし、ある意味正しいと思っているだけに、しんどい時期がありました。
特に、自分をACと自覚して、3年も5年もたってくると、自分でも「いい加減に切り替えられないかな」と思いました。歩みの遅い自分にうんざりするときもたくさんありました。

親との嫌な思い出、楽しかった思い出などがある程度整理されて、自分が悲しかったこと、つらかったこと、頑張って耐えたこと、それでも親に感謝している部分もあることなどを何度も反芻しながら「過去のこと」になっていかない限り、「未来に目を向ける」なんてできないのです。

「親にぐちぐち文句を言う、際限なく腹が立つ」期間は、人それぞれ。
数か月の人もいれば、数十年の人もいるんじゃないかと思います。

それだけに、「あぁ~、長い旅路だったな~」と感慨深い今日この頃です。

        だからと言って、許せたわけでもないし、何か事件があれば、振出しに戻る危険を
        はらんでいるのが、縁を切れない関係の暗黒面です。