シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

義父の加害者ぶり

私は死んだら赦されるとは思っていないので、死者の悪口でも書きます(笑)

義父の葬送は義兄・夫・私の三人だけで、気遣う親戚もいないので、義兄の「思い出話=ほぼ義父の悪口」が炸裂し続けました。
私のように、「毒親許すまじ!ではなく、義父があまりにひどいので、思い出話が義父の虐待ぶりの話ばかりになってしまった感じでした。(別に怒ってはいないようでしたが、興奮はしていました)

義父が勝手に買ってきた家電の使いかたを義兄が覚えられないからと叩かれた、とか
義父の横暴に耐えかねた義母が何度も家出したことがあったとか
結婚は諦めろと言われたとか
義姉のことも叩いていたとか
いかにお前たちは恵まれているかについて、しょっちゅう とうとうと説教したとか

初めて聞く話が沢山ありました。義兄は義父の死をきっかけに思い出し、聞き手の弟(夫)がいるので、ジェスチャーを交えて熱く語っていました。


「やっぱり家族っていいな」と思える、ほっこりする話は残念ながら一つもありませんでした。
義姉と義兄に対して、どんなにスパルタで酷い父親だったかとか…夫からも聞いてはいましたが、更に補強する話ばかり。


義兄は精神障害者ではありますが、人間心理への理解は深いものがありそうです。
義父のことも、「劣等感が強くて、劣等感を刺激するものは片っ端からこき下ろして、己を正当化していた」とか、鋭い分析&言語化していました。
義兄は日常生活を回していくための記憶力やマネージメント力はかなり弱いですが、こういうところは、「私たちは人並みの知性と常識を備えている」と思い込んでいる私の親より、かなり聡明です。


私は義兄の話を聞いて、「あぁ、自分の人生の荷物を自分で背負わなかった人なんだな」と思いました。

現実や自分と向き合って、解決できることは解決するよう努力して、どうしようもないことはそれとしておいておく忍耐力を身につけるべきだ…なんて言いません。
自分にもできない、あくまでも「理想論」だと分かっているから。
でも、「これは自分には重すぎる荷だから、気づかないふりして放置している」くらいは自覚していたいです。
自分の荷なのに、「あいつがいつまでも片づけないから俺は不快だ。あいつは無能だ。」とか、そういうのはやりたくないし、そういうのが多すぎる人とはお近づきになりたくないです。



義父の人生や思いは私には分かりません。
毒親は、どの部分を切り取って観察しても、子供の立場から見たら毒親なんだなぁ」
                                               と再確認になりました。