シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

良心をもたない人たち  マーサ・スタウト著

情性欠如者について掘り下げてみたくて図書館で借りたのですが、サイコパスについての本でした。
 
アメリカでは、著者の言う「良心をもたない人たち(サイコパス)」は25人に一人、だそうです。
日本ではもっと少ないそうです。
こんな人が近くにいたら、私は餌食にされそう・・・な人たちです
 
良心をもたない、ということは、
  罪悪感もわかないので、他人に何でもためらいなく出来て、後悔もしない
  犯罪も場合によっては平気 (やるかどうかの基準は良心ではない)
  責任感もないので、平気で嘘をつく
  思いやりや共感もない
  自己中心的
  他者との心のつながりや愛情を感じることが出来ないので、
                            他者との関わりは支配ゲームに終始する
 
      などなど・・・
 
私の親より、「うまの合わない同僚」に近い! と思いました。
(細かい部分では違うので、厳密にはサイコパスではないと思います)
 
彼女の仕事面の特徴で、私が困ったり、怒ったりしている事は、こんなことです。
・自分の責任を他人にとらせようとする
・仕事を平気で他人に押し付ける
・自分のミスで迷惑をかけても謝らない
・自分のミスを他人のせいにする
・自分が迷惑をかけられた時は、しつこく謝罪させる
・責任を回避する為なら、辻褄の合わない嘘でもつく
・自分の利益の為なら、同僚が困っても気にしない
・采配する立場ではないのに、「私が出るからあなたは休んでいい」など指示する・・・
  でも、「相手から頼まれた」ことにする。・・・(自分が出ることにした責任は取らない。)
・責任者(店長)やお金を払う人(社長)の許可なくシフトを変えて、勝手に勤務時間を長くしようとしたことがありました。(残業ではなく、早くシフトに入ろうとする)
 上の許可がいると言っても、納得しません。
 ・・・彼女の返事は別にこのくらいいいんじゃない? でした。
 
それぞれ一つ、二つならこんな特徴を持った同僚もいる・・・だろうけど、
彼女は全てに当てはまります。
私の中で、訳の分からない人です。どう解釈していいのか、ずっとわからずもやもや、イライラしてきました。
 
私の中で、納得が出来る同僚のタイプはこんな感じですが、彼女はどれにも当てはまりません。
 
シフトを決めるときに、自分が譲らないと同僚がどうなるかは考えず自分の希望を貫くけれど、
責任範囲をきっちり区切って自分の仕事はやる。
(ビジネスと割り切っているタイプ)
 
責任を取るのがいやで、すぐ他人に頼りたがる。シフト決めの時もふらふらあちこち顔色を伺って、ある程度妥協する。
(自分が定まっていないので、周りに頼る・流されるタイプ)
 
同僚と協力して仕事をするし、シフト決めの時は全体のバランスを見ながら自分なりの落としどころを探る人。
(私にとって、一緒に仕事がしやすい、和を重んじる”日本的な?"タイプ)
 
 
うまの合わない同僚は、「責任は取らないし、美味しいところだけはもらうよ」タイプ。
不思議なのが、「他の同僚がどう思うか」を気にしていない事です。(罪悪感や、後ろめたさを全く感じていないように見えます)
 
同僚の思惑を気にする人は、「自分のミスで迷惑をかけても謝らない」ことはないでしょうし、
辻褄の合わない下手な嘘はつかないと思うのです。
自分が居心地よく働き続ける為に、大抵の人は同僚に嫌われるのはできるだけ回避しようと、同僚の思惑を気にするのに、彼女にはその気配はありません。
気が合わない相手でも、トラブル回避の為に、謝罪やお礼の言葉はかけるでしょう。
うまの合わない同僚は、それをしません。(他の同僚にもそうなので、私が舐められている訳でもなさそうです)
 
だからと言って、モラハラ店長のように、「自分は特別だから好きにしていいんだ」という特権意識に染まっているわけでもありません。
 
うまの合わない同僚は、私にとって気に障る言動が多い「訳の分からない同僚」なのです。
彼女の行動原理がさっぱり分からないので、仕方ないと諦めることも出来なくて、
ストレスが溜まる一方でした。(モラハラだと割り切れた前店長とは対極です。)
 
自分のことしか考えていない、のは分かるのですが、下手な嘘をついたり、結果的に自分に不利益になることも平気でやるのが謎でした。
 
サイコパス傾向の同僚」ってことで、納得出来る気がしてきました。
これで長年のもやもやが消えるといいのですが。