いつもわんこには色々な事を教えてもらっています。
今回は、「愛情について」 モモちゃん(仮称)のママのお話
モモちゃんは、近所の柴犬の女の子で、我が家のわんこが子犬の時からのお付き合いです。
モモちゃんは、気に入らないわんこ(特に年下の女の子)には、いきなり”がぶり”とやる、気の強い子です。(うちの子もやられました(^^ゞ
人には愛想が良いのですが・・・
モモちゃんはお父さん大好き。
お父さんとの散歩のときは、楽しそうにお父さんについていきます。
定年後、時間の出来たお父さんとは、二人で公園でまったりしたり。
お父さんが声をかけてくれるのを待っているのか、お散歩中もよくお父さんを見つめています。
お父さんが 「行くよ~」と言うと、ぽてぽてついて行きます。
お父さんが用事で2週間ほど留守にした時は、寂しくてごはんも殆ど食べなかったそうです。
モモちゃんはお母さんの言うことは聞きません。
まず、お母さんとは散歩に行きたがりません。
お家の前で、座り込み。無理に引きずっていこうとしても、ずーっと抵抗。
しぶしぶ出かけても、すぐに帰ろうとします。
ずーっと前からそうです。
不思議でした。お父さんが定年退職する前は、平日のお散歩はお母さん。
お母さんは、お散歩を渋るモモちゃんに不満を漏らしながらも、朝晩連れて出ています。
モモちゃんが大きな病気をした時は、遠くの病院まで通いました。
お母さん自身も、自分の親の世話や、ご本人のアレルギーなどがあって、モモちゃんがいやなら、世話をサボる理由はすぐに見つかるのに、ちゃんと世話をしているようでした。
モモちゃんを苛めているのを見たことはないです。
柴犬は「ワンマンドッグ」と言われています。
自分で飼い主を一人と決める。
モモちゃんは主をお父さんと決めたので、お母さんの言うことは聞かないのかな?
それにしても、拒否の仕方が凄い・・・ナゼ?
夫にこの話をして、謎が解けました。
夫:「えっ?モモちゃんママは、モモちゃんのことちっとも好きじゃない
じゃん。モモちゃん、それを感じて嫌がっているんだよ。」
私:「えーっ、ちゃんとお世話してるよ?」
夫:「世話と愛情は違うからね。わんこには分かるんだよ。」
確かに、思い返すと、モモちゃんママはモモちゃんの気持ちは無視してぐいぐい引っ張ったり、他のわんこに噛み付かないように、と、他のワンコがいる時は、首吊り状態(リードを短く持って、リード自体は緩めていていいのに)。
わんこ飼いによくある、「欠点はあっても、うちのわんこが世界一!」オーラがない。
モモちゃんをなでたり、モモちゃんの気持ちを汲み取ろうとする眼差しを見かけたことがありません。
これだったんだ!
モモちゃん目線がない!
お互いに満足するにはどうすればいいか、が極端に少ない!
モモちゃんの気持ちを尊重する態度とか、モモちゃんそのものが好き!という気持ちが見えない。
だから、いくら世話をしてもらっても、モモちゃんはお母さんといても幸せじゃなかったんだ・・・
・・・・ん?
・・・・これって、誰かに似ていませんか?
そう!こなき婆!!
日頃、身の回りの世話はマメにしてくれたけど、こちらの気持ちを尊重することはない。
そうか、婆は「愛だ」と言っても、やっぱり違うんだ。
何と言うか・・・物扱い? 手入れはされても、意志尊重はなし。
そして、これはやっぱりどこかがおかしい!
気持ちの尊重、存在そのものを受け入れられている感じ、それが一番大事。
それがなかったので、 モモちゃんは心を閉ざしました。
(お散歩中に会う、かわいがってくれる人にはなついているのに)
私の感覚も至極当然だったんだ~
モモちゃんのお母さんは、自分がどうして嫌がられているか分かっていません。
こなき婆も、分かっていません。
そして、私は、今思えば、こんなに明らかなことが分からないように育ってしまいました(ToT)
愛情と、ただの世話の違いが分からない・・・