シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

ケアの力

先日、認知症介護の番組を見ました。
認知症の夫を妻が介護していて、最初は暴力が出たりしたため、施設にお願いしていました。
そのあと、施設で症状にあったケアを受けたことで症状が落ち着き、自宅介護に戻っていました。
 
番組では、夫は話すこともできないところまで認知症が進行していました。
でも、妻は常に話しかけて、表情やしぐさから気持ちを読み取れるようになり、
夫も気持ちを表すことが増えていったそうです。
 
番組を見ていて、現実的な問題(介護する側の気力・体力とか、周囲のサポート体制とか)を横に置けば、結局は、「相手に寄り添う気持ち」なんだな~と思いました。
話せなくても、妻の愛情とか、大事にされていることとか、自分の気持ちに配慮され続けていることとなどで、夫も穏やかな表情だったのが印象に残りました。
妻も、夫との言葉以外でのコミュニケーションを大事にしているみたいでした。
通じるものが介護を続けるエネルギーになるのかな~
 
介護とは違いますが、わんことも言葉は通じなくてもコミュニケーションがあります。
ちょっとしたしぐさや目線ひとつでわんこの気持ちの何割かは分かります。
ほかに気を取られて、その日、散歩などの世話はしてもわんこの気持ちに寄り添っていないと、わんこは落ち着きません。
ぐずります。
そういうときも、数分でも話しかけて撫でてあげると納得するのか、安心するのか、落ち着いてくつろぎます。
 
群れで暮らす生き物って、こういうことなんですね。
群れの一員として大事にされている、気持ちを向けられている実感が必要。
それがあれば、自然に「群れの一員としての振る舞い」になっていくのかな~
 
子供の心を愛情で満たさずに、「いい子でいること」ばかり要求しても子供がゆがむだけでうまくいかない。
 
大人も厄介者扱いして本人の気持ちを放置すれば、本当に「厄介な人」になっていく。
(大人だと、本人の性格・希望もあるし、自分のまいた種の場合もあるので
                                          一概には言えませんが)
 
 
虐待とかACと関係のない番組を見ても、自分につなげて考えてしまいます。
自分は親に気持ちに寄り添ってもらえなかったから、ACになってしまったんだな~
  (ACになってしまったこと自体は私の責任じゃないよね)
 
番組に出てきた夫婦は寄り添って生きているけれど、これも認知症になる前に旦那さんが奥さんにやさしく愛情を注いでいたからなんだろうな~
 (そうでなかったら、施設に入れた時点で、「厄介払いできて良かった!」になるだろう)
自分たち夫婦はどうかな?
 
とか。