副題:まずは挫折・失敗・サボリを計画せよ!
これまでも、「新しいチャレンジは1回一つだけ」「最初の目算の3倍は時間がかかる予定で計画を立てる」などやってきましたが、満足いく自分のスタイルが出来てこないので読んでみました。
一番自分の役に立ちそうな話は、計画術とはちょっとそれたところにありました。
著者は、自分が気に入るバックパックに出会うまで、20回くらい買い替えたそうです。特に買い物の失敗は、払ったお金と手元に残っている「まだ十分使えるけれど使い心地の悪い品」の始末があるので、かなりがっくり来るのですが、こだわりたいところでは、失敗する分の出費も最初から覚悟しておけばいいんだな、と気が楽になりました。(失敗した買い物を処分する”地球にやさしくない自分”との折り合いはまた別問題ですが)
最近はまって買い集めている精油も、お店ではいいと思ったのに、自宅で使ってみるとイメージと違うことも多く、中には、「これは好きじゃない、大失敗」も。「初心者なんだから、勉強料」と思えばいいのです。
やめても何も起こらなければ、結論は、直ちにやめよ ドラッカー
やる必要のない仕事は上手にやったところで意味がない バフェット
3時間真剣に考えて自分の結論が正しいと思ったなら、3年かけて考えても結論は変わらないだろう フランクリン・ルーズベルト
物事を完成させるには、才能や技量よりも時間による成熟を信じながら絶えず進んでいくという気質が、決定的な役割を果たす ニーチェ
失敗の原因
・ものさし(どのくらいの時間・労力がかかるか)がないまま動き出す
⇒自分がかかるであろう時間を他人に予測してもらう
よく知っている他人がやったらどのくらいかかるか予測する
実際にかかった時間を記録しておく→次の参考にする
・あれもこれもできると思い込む
⇒シングルタスクで、15分作業・3分休憩のサイクルを繰り返す
・挫折を計画していない ⇒ あらかじめ盛り込んでおく
MACの原則
・M メジャラブル 測定可能性 ゴールが数字として測定可能
・A アクショナブル 行動可能性 ゴールを正確に把握し、ゴールまでのプロセスを明確に書き出せる
・C コンピテント 適格性 ゴール達成が自分の価値観に基づいている
自分はできる!というポジティブ思考ではなく、「自分にできるのか?」「本当にやりたいのか?」「どうすればできるのか?」を考えるとよい。
日本人は遺伝的に、「防衛的ペシミスト」が8割。十分な準備を。
ifーthenプランニング
具体的対処をあらかじめ決めておく。入浴後はストレッチを5分やる、ダイエット中に小腹が空いたらナッツを食べる、など。
防衛的ペシミストは不安を書き出したり、最悪の状態を想定して対処を考えたりするとよい。
3つのC
チャレンジ、コントローラビリティー、ケアフルプランニング
自分の人生をコントロールできていると思えるほど、幸福感が増す
あらかじめさぼる日を決めておく(2週間に1回、15%程度)。
細かくプロセスを計画する。
上手くいかないときは、どの部分が良くないか検証する
その日の積み残しが、その後どう影響するかをよく考える(→煮詰まらないように、さぼる日をあらかじめ予定する)
やる必要があると判断したらすぐにスケジュールに入れる
ルーティンを書き出しておき、スムーズに取り組めるようにする(さて、今から何をしよう?と考えずに済むように=認知資源の節約)
やらなくていい予定はどんどん削る
休憩も予定に組み込む
その日の行動を採点し、記録しておく(かかった時間など)
そこそこできているところもありましたが、反省点もたくさん出てきました。
計画が中途半端(例えば、アルバム整理にかかる時間の予想すらできないので、いつごろまでに、という目標設定が出来ず→少しだけやって必要時間を計れば済むのに、やらないままなど)
わんこの生活ペースに合わせたいからとスケジュールはぼんやりしか考えない→すべてが行き当たりばったりに。
必死でやっても終わらない作業量が「今日のタスクリスト」になっている
これまで、寝る前に一日の振り返りや今後のプランを考えていましたが、午前中の頭がすっきりしている時に、全体を見渡しての長期プランなどをじっくり考える時間をしっかり確保する必要がありそうです。夜は疲れて、そこまでの気力がないので…。