シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

親との関係整理はちゃんと終わっていた  「僕は、死なない。」が参考に

今読んでいる「僕は、死なない。」ステージ4の肺がんが治った人の話で、それまでずっと避けてきた父親にこれまでの本音を伝えるエピソードが出てきます。

著者は、頑張って成果を出しても、まだここがだめだとか、こんなんじゃ成功できないとか言って、自分を認め褒めてくれない父親を避けるようになっていったそうです。完璧主義者になってしまったのも、自分の頑張りを自分で認められなくなっていたのもその悪影響。(この結果は私と同じだ…)

 

この部分を読んで、また自問。

父親に言いたいことは? 父親をどう思っている? などなど

 

振り返りながら父親のこれまでの言動を思い出すと、また腹が立ったし、「どう伝えようとしても伝わらないだろうな」という無力感に打ちのめされたりもしました。が、あぁ、自分の中では、彼は終わった人なんだな~と感じることもできました。

今は目の前に彼がいても、言いたいことがないのです。本当は言いたいけど、伝わらないから言わないというのもありますが、もうどうでもいい人になりつつあるな~、だいぶそうなっているな~と今回振り返ってみてよくわかりました。

彼がどうなろうと、昔の嫌いな同僚の近況を風の便りに聞いて、「ふ~ん、そうなんだ。あの人は私にとってはどうしようもなく嫌な人、救いのない人だったなぁ。」と嫌悪感と憐みの気持ちで聞き流すのと同じ感じ。

彼も私の不幸を大喜びして嘲ってたなぁ。

くそな男と付き合うかと思っていたとか、中絶してないだろうね?とか、犬は死んだっちゃろ?とか。許せない名言集で本が書けてしまう(母親もそうですが)。何か月も体調が悪いと知った時のあの喜びよう、自分の哀しみは忘れられません。

私と絶縁したくない理由が、「親戚の手前(娘の近況を聞かれた時に答えられるようにしておきたい)」でした。笑える。これで私を説得できると思う思考回路にも、自分の体面が整えば私のことはどうでもいいという本音も。やっぱりね、と思いつつ、深く傷つきました。

 

母親はどうだろう?

父親よりは通じたこともあったけど、彼女も、もう今更、なのです。

今となっては、知り合いに格下げした元友人同様、私とのコミュニケーションそのものを楽しもうという気もないよね? 適当に貶めてあざ笑って自分の自尊心を保つのに利用しつつ、奴隷として使う気しかないよね。

もとから私のことは好きじゃなかったでしょ?

好きだったら、「お前の悪口を言いながら歩いている子たちがいた」とか、「末っ子同士で結婚してもうまくいかんわ!」とか、言わない。心の奥底では、自分より幸福度で下でいろって思ってきたんでしょ? 

私が母親に直接あなたが嫌いだとか、嫌なことを言われ続けてきたという主旨のことを伝えたら、「親子関係の気安さで、何か言ったかもしれんけど(悪気はなかったんだから許して当然)」と返ってきました。

絶縁電話の後で一度だけ会った時も、「その酷い顔のしみは何ね!ハハハ・・・」でした。(確かに肝斑でシミがくっきり、でした)自分が言われても、その相手とつきあっていこう思うのかね?あなたは?

 

この本の著者のように、「(自分は傷ついて父親を避けてはきたけど、それでも)愛していると伝えたい」とは思っていないな~。

だから、伝え損ねている愛のある言葉はないです。

彼らの私への言動を考えると、ありがとうの気持ちも消えてしまいました。なくはないけど、伝えたいと思うほど残っていません。 

 

両親に対しては、一度電話で話して、その時に、それぞれに私が怒っていること、嫌っていることを伝えたから(予想通り通じなかったけど)、あれが私の「毒親との対決」だったんだな・・・。

言いたいことのほんの一部しか言えなかったから、何だかまだちゃんと終わっていない気がするときもありましたが。

これまでもしつこく自問してきましたが、今は親が余命宣告を受けたから、元気なうちに会っておいたらどうですか?と連絡が来ても、会う気なし。会うとなれば、時間を作って、それなりに精神的負荷もかかる覚悟が必要だけど、そういうコストを払う必要性を感じなくなってしまいました。

母親には、少しは優しい気持ちも残っていたので、以前、体には気を付けて元気でね、って言ったから、それでいい。

父親には、私は認識されていないから、会いたくない。彼と対面しても、彼の眼には私ではない、彼の妄想の中の娘が映るだけ。こういう風に無視されると酷く傷つくので、会いたくない。

 

 

 

自分でも、現実の親との関係解消はやり遂げたから、次は自分自身の問題に取り組む時期だ、と感じていましたが、それが正しかったな、と確認出来ました。

・・・あいつはひどいとか、他者のせいに出来ない課題と向き合うのはしんどい面もありますが、ゆるゆる行こうと思います。