シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

毒親の本音と戦略を見た気分

TVでひきこもりの長期化についての番組をやっていました。
そこに出てきた毒母(もちろん番組ではそういう言い方はしていません。引きこもり男性の母親として登場)。
自分の親がそこにいるかと思いました(笑)

引きこもりから脱出したいと思っている中年男性の母親への要望(父親は既に死亡)
 ・引きこもりからの脱出法についての精神科医の著書を読む
 ・家計と財産の現状開示
 ・母親が息子(自分)の引きこもりからの脱出のキーパーソンであることを自覚する
 ・息子(自分)が安心感を持てるようにすることで、引きこもりからの脱出をサポートする

この全てを拒否する母親の言い分がイケてました。

本を読む→時間がない(68歳、(おそらく)二人暮らしの専業主婦なのに?)

財産開示→家計管理をしなくなるとボケる
   (息子は将来を考えるための資料として現状開示を求めているだけで、管理権は要求していない
    と言っても聞かず)

キーパーソンであることを自覚する、安心感を持てるようにする
→ずっと息子を見守ってきた。亡き夫は、「引きこもりは今どき珍しくないし、本人の問題だ」と言っていた。自分もその価値観を継承している。自分に文句があるなら、ひとり暮らしすればいい(出ていけ)…(経済的にすぐに一人暮らしは出来ないと分かっていて)脅していると息子に反論されても、持論を固持。

本音もちらと出ていました。
事に向き合うと深い闇を覗くことになりそうだとかそういう恐怖心を語っていました。これが本心でしょう。


母親自身は自分が要介護を経て死んでも、同居の息子が世話をしてくれるだろうし、年金もあるから飢え死にの心配もないからいい。
残される息子のことはどうでもいい、自分が心理的に見たくないものと向き合わずに済むなら。


私には変化と心理的負荷を拒否する母親の歪みのツケを息子が払わされているように見えました。

自分の両親はこの母親とそっくり。
自分は悪くない。自分は変化する気は全くない。現状打破のために必要な支払い(変化すること、変わることへの不安などの心理的負荷など)は全て相手(子供)が引き受けて当然だ。

他人の話を見て、「私には親と絶縁が正解だ」と再確認できました。
あの精神的未熟さ、
自分さえ良ければそれでいいという本音、
自分が負うべき人生の荷物を平気で他人(子供)に負わせ、それに無自覚でいること(そこまでして己を守らないと壊れてしまう弱さ)、
どれを取っても、付き合いきれません。


引きこもりの原因は毒親だけじゃないし、解決策をいくつか練ればOKでもないのは重々承知しています。
が、毒親持ちの脱出ルートの一つとして、
引きこもり当事者が安心して過ごせる駆け込み寺的居場所・住居・相談場所を作る
   ↓
親とは別居して「分離」し、生活保護などの福祉が受けられるようにする
 その後、自分で稼げるようになり、親と縁を切ってもやっていけるコミュニティーに所属する、と
 なれば理想なのかな…

あくまでも、毒親持ちの引きこもり志望主婦の妄想ですけど…。
個人的には、毒親を変える努力をするより、何とかしたいと思っている引きこもっている当事者を直接サポートする方が、結果が出るように思います。