シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

私、引きこもり主婦です。   さとうまきこ著

どんな自分にも「YES!]を  と副題がついています。

ある作家さんのうつ体験記。「引きこもり主婦」という言葉に惹かれて読みました。
必要最低限の家事はやっていて、家族の不満があまりなければ、「引きこもり主婦」なのかどうかは本人の感じ方次第と思うし、どういう人は「引きこもり主婦じゃない」と言うのか分からないです。
著者は、作家さんなので、働いていないわけじゃないし。

そうは言っても、自分もわんこが亡くなってからは引きこもりかなぁ、と思わなくもないです。


「ウツと○○(桜、夢、読書・・・など)の関係」は、具体的で分かりやすく、ウツになると、こんな風に感じるようになるのかぁ、と参考になりました。今のところ私は病的な鬱ではないですが、もともと抑うつ傾向の性格で、ウツになっても不思議じゃないので、この手の話は気になります。

何かきっかけがあってウツになったり、ウツから抜け出したり、というより、気付いたらウツになっていて、何年も苦しい時間があって、また気づいたら、少し良くなってきていた・・・のだそうです。
何だか自分の微熱と重なりました。

著者は、わんこを迎えたことと、HPを始めたことが、回復の一つのきっかけかなぁ、と言っていました。やっぱり、ペットには癒されるし、もともと自分を表現するのが好きな人(作家さんですから)なので、自分に合っていること(好きなこと)を、無理のないペースでやるのは精神衛生上いいみたいです。
私は、自分が親のことで考え込んでいた時も、鬱にならずに済んだのはわんこのおかげだったと思うし、手仕事は一種の瞑想で、頭を空っぽに出来て良かったのかな、と思います。

著者は、ウツが良くなってからは、過干渉な母親に、穏やかに接するように努力して、関係が良くなったそうです。
自分を振り返って、「私の接し方を変えれば、親との関係は良くなるのかな?努力が足りないのかな?」と考えてしまいました。
いやいや、私が優しく話を聞いたり、手助けするようにしたら、逆に付け上がって、嘲笑は酷くなり、奴隷扱いも悪化したよ、と復習  


色々な意味で、参考になりました。
自分の周囲を見ても、更年期~初老の時期にウツになる女性が多い気がするので、これまで以上に無理はせず、嫌なことは避けて生きていこうと思いました。