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なぜ選ぶたびに後悔するのか   バリー・シュワルツ著 その2

この本の主題、「選択」について。
「最高の選択」より「満足できる選択」を。
 
 
選択の自由がなければ、人はストレス&無力感を感じ、寿命を縮めさえする。
でも、選択肢が多ければ、「選択することの大変さ」のストレスや、「選ばなかった他の選択肢を選んでいた時どうなっていたか・・・失った可能性への未練」も増えるので、選択肢が増えるほど幸せになるとは言えない。
 
著者が勧めているのは、「最高の選択」を追及するのではなく、「満足できる選択」をすること。
最高にこだわると、あらゆる選択肢を詳細にチェックしないと気が済まなくなり、手間暇がかかる。
選んだあとも、「もっとほかのいい選択肢があったのではないか。」「諦めたあっちの方が良かったかも。」と思いがちだそうで、せっかく選んだ物事への満足が減り、幸福度も下がるから。
 
「満足できるレベルでよい」なら、買い物なら、自分が納得できる品質&価格のバランスが取れていれば満足なので、選ぶのにかかる手間暇の少なくて済むし、「あっちにすれば良かった」や「ほかにいいものあったかも」もあまり感じずに済むので、選んだものへの満足は高くなる。
 
 
なるほど。確かに、こだわって調べ尽くす方が、選択の結果への満足度が低い気がします。
もちろん、「ほどほど満足」のために必要な情報収集や検討を省くのは論外ですが、完璧主義も不幸の元になりかねないんですね~。