シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

あきらめる勇気 古宮昇著

副題:自分の心を「傾聴」したら本音で大切なことが見えてきた

夫退職話が出る前に図書館に予約していた本です。内容は私にはタイムリーでした。

 

一つを選ぶということは、同時に何かをあきらめるということ。

「仕方なく何かをあきらめなければならない」から、自分にとって本当に大切なことにフォーカスし、時間と労力を使えるようになり、「自分はこれでいいんだ」と希望を持てるようになる。

1.死ぬ運命に直面する

思い出を残すのも、死の恐怖から逃れる方法といえます。時間はいつも過ぎ去っており、今という時間は常に無くなり続けています。そのことに直面することは、自分も人生もそのうち無になるということに直面することです。しかし過去を保存しておけば、人生を失っていないかのように思えるのです。

 

私たちが過去にどれほどの豊かさを得てきたか、振り返って感謝することができたなら、人生を肯定できるようになります。それができないほど、未来がどんどん短くなってゆくことが怖くなります。過去が貧しいままで未来が無くなっていくことが怖いからです。

人生に満足できていない人ほど死の恐怖が強い。

 

2.自分の心の声を聴く

感情にフタをすると心の声が聴きづらくなる。

かすかな違和感はおおむね正しい。

ストレス耐性を高めるには感情を表現すること。

感情に触れる方法 

 ・身体に注意を当てる

 ・物を整える(居心地よくする)

 ・瞑想する

 ・場の雰囲気を感じる

 ・小さなことから(心の声に従ってみる)を始める

 ・人に相談する

 

3.安定した心になる

まずは自分の生活を満たすことが大切

自分の中のどんな信念や意図が、そのような状況を引き寄せたのか考える。

・「理想の自分」をあきらめる。理想の自分像が今やりたいことと同じとは限らない。

・「ステレオタイプの幸せ」をあきらめる。

・「他者からの評価」をあきらめる。

 

4.あなたにとって「ホンネで大切なこと」を明らかにする

自分にとって高い価値観のものは強い意志で行動できる。

「ディマティーニ・バリューファクター」で自分の本音を探る

 

5.感謝の思いで生きる

自分がやりたくないこと、失敗だったと悔やんでいること、失ったこと、選ばなかった別の選択肢・・・

そのことで得たプラスを20~50書き出す。

逆に、失わずにいたら、選んでいたらどういうマイナスがあったかを20~50書き出す。

今得ている恵みを書きだす(感謝ノート)

 

 

自分の本音を探る必要性はこれまでも感じて、たまにはじっくり自問してきました。あくまで、たまには。

今回は、大きく生活が変わるので、この自問作業をしっかりやって、納得して道を選んでいきたいと思います。この先、「今思えば、あの選択は失敗だったけど、あの時は自分なりによく考えて、納得して選んだことだ」と思えれば、まだ救いがありますから。