日曜日に、夫の担当医から熱は下がらないものの食事は出来ていると聞いて、小さく安心していましたが・・・
今朝、代理の医師から連絡があり、熱は下がらず、食事・投薬ができなくなっているので、経鼻で管を入れたいと話がありました。
人工呼吸器や気管切開などを希望しないなら、転院しても、受けられる治療に変わりはないとの説明だったので、このまま入院している病院でお世話になることにしました。
その後、担当医からも連絡があり、経鼻の管を入れていいかの再確認と、ラゲブリオ投与の同意確認がありました。薬は投与をお願いしました。カプセル剤なので、カプセルの中身だけ、経管で入れるそうです。
先日サインした同意書を基に、夫は管を抜かないよう、ミトンで拘束されるようです。
経鼻もミトンも本当は嫌だけど、今は緊急事態だから仕方ない。夫にもコロナから回復するまで頑張ってもらうしかないです。高熱でぐったりしているらしいので、今は、暴れる元気もないかな・・・。
人工呼吸器などの踏み込んだ治療を希望するなら転院、と言われました。
今の時点では、希望しないつもりです。悩みどころなので、迷いがないわけではないですが・・・。
コロナでなくても、夫は今後病状が進めば、体を動かしにくくなり、口から食べるのも難しくなり、寝たきりになってしまいます。
そういう予後が予想されているのに・・・残念ながら、それを裏付ける病状進行が淡々と進んでいるのに、踏み込んだ治療で夫にストレスをかけるよりは、2か月近く入院して慣れてきたであろう今の病院で、できる範囲の治療をしてもらい、もし助からなかったら、それが天意だったとする方がいい気がしています。
ただ、こう思うのが、本当に「夫のため」なのか、「自分が夫の転院などで苦労したくないから」なのか・・・もっと言えば、「夫のサポート期間が長引くのが嫌」なんじゃないか・・・。 何度も自問しています。
確かに、宙ぶらりんが続いて、精神的に消耗しているから、けりがついて楽になりたい、という思いはあります。が、これは、中途半端な状態から抜け出したいという思いではあるけど、夫にもう逝ってちょうだいと思っているわけではないです。
もう、無理だとは分かっているけど、それでも本音は、「夫に元気になって自宅に戻ってきてほしい。以前の生活に戻りたい」なのですから。
これが不可能だと理性では理解しているから、「自分が潰れてしまうから、自宅で直接介護することは出来ないけど、せめて夫が苦しまずに穏やかに過ごして、旅立てるように、環境を整えてサポートしたい」に変換しているだけです。
去年の秋に、本人も、「苦しいのや寂しいのは嫌だ」と言っていました。
今の病院でも、リハビリへの意欲は低く、「寝ていたい」が夫の希望(^_^;)
今回の夫コロナ感染でわかったこと。
・治療方針の根幹・・・何を優先するのかは、早く考え始めた方がいい。遅すぎることはあっても、早すぎることはない。
ラゲブリオ投与について担当医から電話があった時、「10分考えて、折り返し電話します」と言うことすらはばかられる緊迫感が、電話の後ろのざわめきから伝わってきました。おそらく、患者は夫だけじゃないし、現場の大混乱の中で、精一杯やってくださってる。
自分の後悔がないように、早めに先のこともつらつら考えておいた方がいい・・・。
事象Aが起きたらどうする、という細かいことではなく、最優先するのは何か、ということを。
トータルで、今後の夫の人生の苦しみができるだけ少ないこと、が私の最優先です。