シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

サヨナラの準備  中村仁一×中村伸一 著

終末期をどう過ごしたいか、事前に考えておこうね、という本。

笑えたのが、男性は妻より嫁に介護された方が長生きという統計。色ボケか?と夫に聞いたら、大笑いして、「多分そう」とのこと。
嫁が嫌がっているとか、そういうことは考えないから、「古女房より若い人に世話された方が嬉しいから元気になるんだよ。」とう解説でした。

女性は、夫に介護されるのが一番長生きで、子ども、嫁、の順番でした。
私は夫がダメならプロにお願いするしかないですけど。


「医師にお任せします」と言いながら、結果に不満を言う甘ったれが日本人には多いという話には、大きく頷きました。
母親はこのタイプ。自分で考えて、自分で決めた責任を取りたくないから、一番大変な「決める」作業を、思考力が十分残っていてもこちらに押し付けてくる予感がするので、余計彼女の老後には関わりたくないです。
夫は、「自分のことは自分で決めるし、自分が判断できなくなったら、妻(私)に任せる。医師には決めさせないで。」だそうです。気持ちを確認できて良かったです。


今、私が自分の為に、「死に場所」を考えてもあまり意味はなさそうです。
制度も世の中も変わるので。

ただ、
 ・終末期に受けたい医療や介護の範囲、優先順位をイメージする
 ・必要なお金や人脈があるか確認しておく→足りない、ない、なら準備
 ・すべてに満足して、苦痛もなく大往生、は出来ないものと腹をくくったうえで、
                                        譲れない点は抑えておく

こういう基本は頭の隅にとどめておこうと思います。


心身弱ってくると、情報収集や判断も難しくなるし、60代が勝負かな、と感じます。
分かりやすく書かれていて、読んで楽しい対談形式の本でした。