シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

私は親のようにならない その3

    この本の中で、一番 おぉーーー! と思った部分

     アルコール問題のある家庭の悪影響は、
   そこで育つ子供が9歳になるまでに定着してしまう。

        (違う表現だったと思いますが・・・)


私が子供時代を振り返る時、中学以降では、親の理不尽さに胃や胸が締め付けられたり、どーんと落ち込むような感覚が蘇るエピソードがあまりありません。

記憶があやふやな幼児の頃、小学校低学年の頃の記憶の方が・・・
 具体的な出来事の記憶より、嫌悪感や喜びなどの感覚の記憶の方が
 はっきりしているせいもあるのでしょうが、
納得できない憤りに溢れています。

そうか、9歳が区切りか。
納得。

記憶が割としっかり残っている十代以降はもう、
   親の都合のいいように振舞うよう教育・洗脳されていたし、
   自分を守るための行動パターンが出来上がっていて、
 それに順応していた為に、苦痛の感情にも上手く蓋が出来るように
 なっていたからなんですね。

小さいうちは人としても未熟だから、親の干渉も多いし、そのせいで憤りの感覚記憶が多い・・・訳じゃなかったみたいです。

自分で自分の感覚を無視する術を身に付けてしまって、気付けなくなっていただけで、彼らへの憤りや、理不尽な振る舞いはずーっとあった。
無意識では、ずーっと怒っていたし、悲しんでいたし、苦しかった。

そういうことなんですね。

もし、小さなうちはどうしても親が教えたり、干渉したりすることがおおい、為に、小さかった時のことを思い出すときのほうが、重い・苦しい感覚が蘇るんだったら、大人になってからの彼らの言動にこんなに憤るはずがない。

どう考えても、彼らは親として、人として、人間関係の結び方が不健全。

また一つ、疑問が解けて、嬉しかったです。

私が感じている疑問などの多くには、どうやら答えや、同じ経験をしている人たちがいるらしい、と分かることも、なんだか嬉しい。

不幸な経験をした人が他にもいることが嬉しいのではないです。
回りにも理解してもらえないと思っていることを、例え本を通じてでも、共有できる人がいるんだと思えることが嬉しいです。