シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き (信田さよ子 著)

信田さよ子さん、いいです!!

いままで上手く定義できずに、もやもやしていた部分を次々言葉にしてくれます。
自分ひとりで思っていたことが、本に書いてあると、
「そうか、私の独りよがりじゃなくて、こういう毒親が世にいっぱいいるってことね。そして、この態度は"問題だ”ってことね。」
と思えて、ほっとします。

「大きな子どもになってケアを求める酔った夫」に対して、妻ではなく、母になって世話をしてきた妻達
 彼女たちの鬱憤は何処に行くのか・・・それは、娘達。
今度は、自分が大きな子どもになって娘にケアを求める

-------引用--------

無邪気を装った無神経ぶり、都合のいいときだけ老人ぶったわがまま放題、身体的衰えを材料に娘を脅して言うことを聞かせる・・・・・・。これらは依存や甘えと紙一重の支配である。   (中略)

私はそれを、なんてずるくて狡猾な支配だろうと思う。金銭や生活面の援助によって相殺されることを計算に入れた囲い込みは、許されないとすら思う。

----------引用終わり----------

母の現状をなんとうまく表現していることか。

本当に、「自分は夫の傍若無人さにも耐えてきた、哀れな母」を演じつつ、子どもには「衰えてきたから、世話して、話を聞いて~。」・・・仕事を休んででも自分のサポートをして!と言うほど厚かましい。

    原発性欝になってから、味を占めたんじゃなかろうか?

”あの”父ですら、料理以外の家事を手伝って心配してくれた。
自分が大事にされる味は忘れられず、要求はエスカレートするばかり。
これも、いいやすい私に集中(--;


私は、金銭や生活面の援助は一切受けていない・・・ただの愚痴の聞き役にすらなってもらっていない! のに、あの厚かましい甘え放題は何だ!!と怒りは再燃です。

       親も衰えてきたし、仕方ないの??
という、私の弱気も吹き飛びました。とってもありがたい一冊です。