シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

夢に出てきた夫

相続税申告書を提出して、一つ区切りがついたからか、夫が夢に出てきました。仕事でお薬を届けた方が認知症で、「わたし、何も分からない・・・」と心細げにおっしゃっていたインパクトが大きかったからかもしれません。

 

 

夢の中で、夫は認知症になっていて、でも、身体は普通に動かせて、出かけたりもしていました。

「自分はこんなになってしまったけど、前向きに生きていく」

という主旨のことを言っていました。

私のサポート、世話が前提になっていて、それは空気のように”あって当然”とでも思っているのか、「よろしく頼む」的発言は全くなく、「え?私がずっとあなたの世話をし続けるの?認知症のあなたの?症状が進んでいくあなたの?」と戸惑っている自分がいました。

鬱々と不機嫌にされるよりはいいと思いつつも、夫の前向きな発言を単純に喜んではいない私。

ここで目が覚めて、「あぁ、夫はもう死んじゃって、私が世話をすることはないんだ」と気づいて、ホッとしていました。

 

夫が亡くなっていることにホッとするって、冷たいな・・・。

でも、確実に認知症が進んで、コミュニケーションが取れなくなり、身体も不自由になっていく夫のそばで世話を続け、今後の我が家の生活全般を背負うのは辛すぎた。

もう二度とあんな思いはしたくない。あんな日々は過ごしたくない。・・・それが私の本音だから、仕方ない。

良いも、悪いもない。

でも、同時に、夫の回復をずっと祈っていたし、どうしてこんなことになったんだろう・・・ってずっと当惑していたし、夫とコミュニケーションが取れなくなっていくのが哀しく心細かったし・・・現実は「面倒な人がいなくなって良かった」ではないから、そんな自分も知っているから、気持ちは複雑で、辛い・・・でもどこかでほっとしている自分も知っていて、それも哀しい。

 

この相反する気持ちの複雑さが和らぐ日が来るといいな。