シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

就職は「懲役開始」?

新社会人が出社初日に「懲役40年が始まる」という趣旨の発言を(ネットで?)して話題になったそうですが、そうだろうな~と思います。
自分も含めた今の大人が、「ああなりたい」と若い人に思わせるロールモデルを提示てきているんだろうか?
今の大人たちが、「大変なこともあるけど、まずまず幸せ」な日々を過ごしているのだろうか?


たまたま自分に合う仕事に邁進できても、現状では、結婚や育児などの家庭生活との両立は難しい。
女性は直接的にそうだし、男性は仕事だけで疲れ切っていても家事・育児をしないと、家庭内に居場所がなくなる・・・働きながら家事育児を担わされている女性たちからすれば、「なぜ自分だけが?」となるのは当然。
こう言われ続けているのに、長時間労働は減る気配なし。

仕事が合わないから転職、となると、「やり直しが難しい」のは”現実”。
私は社会復帰するにしても、パート希望だから、「条件を妥協すれば今ならまだ仕事はある」と大きく構えていられますが、正社員は薬剤師でも無理らしいです。
以前の同僚さんが、介護が終わったから、正社員になりたいとパート先を辞めて探したけれど、結局見つからなかったそうです。どういう希望条件だったかは分かりませんが…。
資格があってもこれなら、他は…特に中年以上は推して知るべし。
私の狭い経験を覗かなくても、世の中にはこの手の「やり直しの難しさ」の証拠は一杯です。


何とか仕事、結婚、子育て・・・と乗り切っても、今度は「親の介護」がやってくる。
最善策は「関わらずに親を捨てる」じゃないかと・・・毒親持ちの私のような人でなくとも思いたくなる現実話がそこら中にあふれています。特に介護要員にされる主婦の知り合いが多いから、ですが。
大変すぎてやってられないことが多すぎる。


社会の仕組みの不備や歪みの重荷を背負わされている息苦しさだけは、まんべんなく社会の隅々にまで行き渡って、あふれている気がします。

だから、苦しくなった人たちの怨嗟が形を変えて噴き出して、
「くたばれ専業主婦」とか言われるのかな。
「(働く体力・能力があるのに)働かない奴は社会の寄生虫」とか言われるのかな。

ネット上で、「自分は奴隷状態なのに、それから免れている人を許せず、”お前も同じ奴隷になれ”と言っているのと同じ」と書いている人がいましたが、そういう気持ちの人が多いのかな。

そんな人であふれている(ように見える)社会に出て行って、幸せになれそうな予感に満たされて、やる気出せと言われても、無理だな・・・。

社会の歪みのおかげで、甘い汁を吸っている人たちがいるはず。
その人たちはどこに隠れているのだろう?
このシステムで得をしているのは誰だろう?
こう追及する人が増えたら、弱い者同士の苛めあいに無駄にエネルギーを使うのではなく、システムを変える波を起こすエネルギーに変換できるんだろうか?