シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

とりあえず自分の好みで作り続けよう

今日行ったイベントで、手芸作家さんのトークショーを聞きました。

手芸の世界も流行があるけれど、それに流されず、自分の好きなもの、自分が心地よいと思うものを作りましょう、と話されていました。
自分の好きなものを好きなように作り続けていくうちに、評価は後からついてくる、のだそうです。
(基本的な技術の習得は大前提として)

うん、個性というものはそういうものでしょう。

今読んでいる本でも、絵画の大家が遺した、「下手な人は下手にかけばいいのだ」・・・自分に嘘を混ぜて描いても”自分の作品”にはならない、という趣旨の言葉が載っていました。

変に流行や評価を気にして作るものは、結局は「あぁ、この人の作品だ」というオーラを出すことはなく、結局は、「商品価値」は一時的に出たとしても、誰かの心に残ることもなく消えていくのだと思います。
作り手も愛着がわかないだろうしなぁ。

先日読んだ「悟りは開けない」という本では、修行僧仲間が、「自分ははっきり仏道を志して修行を始めたわけでもないのに、ここ(修行の場)にいていいんでしょうか?」と老師に相談したら、「3年経ったらまた同じことを聞きにおいで」と言われ、修行を続けるうちに、何かをつかんだという話がありましたが、頭であれこれ考えるより、「ダメだ、やめよう」という声が自分の中から湧いてこない間は、とりあえずやってみる、が大事なのだろうと思います。(別の僧も同じことを言っていました)



手芸教室を続けるかは、時々迷います。
手芸は好きで、今の先生も好きですが、かなりの時間と思考力を割かないと課題についていけないので、自分の生活のバランスを考えた時、続けた方がいいのか迷うのです。

今日のお話を聞いて、「もう潮時かな」と思うまでは、続けてみようと思いました。
そのうち納得の「渾身の一作」が出来るかもしれない。
                       ・・・悟りと同じく、たどり着けないかもしれない(笑)