シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

認知機能が減っていく恐怖

日頃は、愚痴・悪口の対象のSさん、先日のシフトでは、
「認知機能が衰えていくって、こういうことなんだ」 の見本そのもので、
いずれは自分も可能性がある、と思うと 恐怖しました。
 
患者さんでも、
「1日1回、朝食後です。」と説明しても、「3日分」と書いてあると、
「一日3回ね。食後ね。」
「いえ、飲むのは1日1回だけでいいんですよ。」
「1日3回でしょ。」
「いえ、お薬は3日分出ていますが、飲むのは1日1回、朝だけです。」
               
・・・・
こういうやり取りが続くことがあります。
 
認知症に入りかけているんだな~と微妙な気持ちになります。
 
 
先日のSさん、
「患者さんの受付順は Aさん、Bさん、Cさんです。」と言っているのに、
「Bさんが先ね。」 
「いえ、Aさんが先です。」
 
          
「この人は処方はAですが、ジェネリックご希望なので、aです。」と言っているのに、Aを出してくる。
「この人はジェネリックです!」
 
他の軟膏がべったりついているへらを、別の軟膏容器に突っ込んでいました。
ありえません。
他の薬と混ざってしまったら、使えなくなります。
「あの、違う薬混ざっちゃってるんですけど。」
「あら、ごめんなさい。」  で終わり。
しかも、どう扱えばそうなるのか、容器のふたの外側も別の軟膏でべたべた(色が違うため、違う軟膏と一目で分かりました)
 
この件は、もし同じ色の薬だったら、誰も気づけず、患者さんの健康被害が起きかねません。
 
腹も立ったし、後で再度、
「汚れたへらを別の軟膏に入れないでくださいね。軟膏1本、全部使えなくなりますから、気を付けてくださいね!」
と口調もきつく言いました。
さすがのSさんも珍しく謝りましたが・・・。
でも、これって、「魚をさばいた血がついている包丁を洗いもせず、生で食べるサラダ用の野菜を切って、そのままお客さんに出す」くらい、ありえないことなんです・・・。
単に、焦ると手先の動きが悪くなるとか、そういうことを超えた行動。
 
他にも、書けば、枚挙にいとまがないのですが、さすがにここまで来ると、
「呆けてきているな。」とはっきり言えます。
来年夏以降、新経営の体制に完全に移行するとき、再度面接があると聞いていたので、
Sさんのことは、その時には言わなくては、と思っていましたが、夏を待っていては遅いのかも。
 
去年から怪しい感じはありましたが、衰えの勢いが激しくて、
もし、自分がこんな風に坂を転げ落ちるように認知機能を喪って、その自覚も出来ないでいるとしたら…と思うと、すごく怖いです。
本人に自覚がないのが一番怖いです。
日常生活を自力で送るのが難しくなるまで気づかないのかな?それでも気づかない?
 
他の生活習慣病と違って、「こうすれば認知症になる危険を半分に出来ます!」という確かな方法も今はないみたいだし・・・。
せめて、リスクが高くなる生活習慣病には気を付けようと強く思う今日この頃です。