とある80代女性の今の状況&心境をつづったもの・・・と言っても、抒情的なものでもなければ、老い支度指南でもありません。
まぁ、茶飲み話で聞いた、とある女性の波乱の人生や今についての思いが本になったような感じ。
読みやすく、日頃は聞く機会のない本音盛り沢山で面白かったです。
織り交ぜてある生活の問題・・・終の棲家探しや老老介護は「実際に経験するとこういう感じなのね」と参考になりました。
怖かったのは妄想老人(?)
旧友からの荷物を解いたら、中からカミソリの刃が一枚、とか。
ご本人にはこういうものを送られる心当たりがないそうで・・・送った方は、何か思いがあるのでしょうが、
こうやって行動に移してしまう・・・軽々と一線を越えるところに恐怖しました。
いちゃもんじいさんを思いを犬連れで通ると、
「ここでおしっこさせるな、フンをさせるな」と騒ぐ。
爺さんのテリトリーではトラブルを避けるように気を付けているので、うちのわんこがトイレをしたことはないのですが、毎回煩い。
無視して通り過ぎようとすると、「ちょっと、聞いているのか!!」と怒鳴る。(それでも完全に無視しましたけど)
この爺さんも、化け物に変化するかもしれないから、あの通りは避けよう、と思いました。
年齢に関係なく、人生いろいろありますね、がこの本の感想でした。