サイコパスについて、もう少し掘り下げてみたくて図書館で借りました。
この本は、主に犯罪者を例に出しているので、「良心の呵責なく生きている人」を想像しやすかったです。
この本のおかげで、母親への諦めが深まりました。
父親に対しては、情緒の発育不良があるに違いない、と大学生の頃から感じていたので、
「私にはお手上げな人」なことは、理性でも感覚でも納得しやすかったです。
母親はもう少し身近に感じていました。
父親と違って、他者への共感力とか、心遣いなどもあると思っていました。
それなのに、どうして私にはこういう言動をするんだろう? と混乱してきました。
私に落ち度があるのか?
なぜ私にだけここまで横柄になれるのか?
さっぱり分かりませんでした。
でも、この本を読み進めるうちに、上手く言えませんが、何となく諦めがついてきました。
遺伝的な素因が花開いたのか(著者はサイコパスは脳の働き方が一般人とは違うと主張)、
生育過程でor 大人になってから身についた思考回路なのか、
それは分かりませんが、
本の中で、何人ものサイコパスが、「己のルールに従っているだけ。」と言うのを読んで、
不思議と納得できました。
廻りにいる人には、「友好関係にはなりたくてもなれない、恐ろしい放し飼いの猛獣」だとしても、
本人は、「腹が空いたら、誰かを殺して食べるしかないだろう?」なんだな、ってことです。
私は、
「私に酷薄なのは、仕方ないと諦めるにしても、
どうして厚かましく自分たちには優しくしてほしい、世話して欲しい、気にかけて欲しいと要求 するのか。 こういうことは、「ギブアンドテイク」じゃないの?」
と腹を立てていました。
これも、親たちが「自分に正直に振舞っているだけ」なんだな~
「面倒はごめんだけど、自分は世話されたい。」に正直に生きているだけなんだな~
これに「どうして?」 って言うことは無意味なんだって、やっと感情面でも諦めに辿り着けそうな感じです。