シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

高峰秀子の流儀    斎藤明美著

半端じゃない毒親(養母)に、虐待・搾取されながらも、
女優として大成しただけでなく、人としても尊敬できる女性でい続ける 高峰秀子さん。
憧れです。
 
著者は、高峰さんに心酔しているので、多少の誇張や、敢えて欠点は書いていないのかもしれませんが、その辺を差し引いても、十分心に響きます。
 
女優を引退して、生活を縮小してからは執筆活動をしていた方だそうです。
今は高齢で、執筆もしていないそうで、淡々と日常を楽しんでいる様子がこの本からも伝わってきました。
 
規則正しい日常を楽しんでいられること
家を整然と保っていられること
食事にも気を使って、毎日料理を続けていること(80代の方では体力的に毎日は難しいのでは?と思うのに)
 
 シンプルライフの実践者としても、凄いな~と思います。
 
 
毒親に搾取されながら、ウツにもならず、自分を失いもせず、恨みもせず(恨んだ時期もあったのでしょうが、今は”過去のこと””いやなデブ(と養母を呼んでいる)”になっている)、
媚もせず、こだわらず、「自分を分かって!!」と主張もせず。
筆者曰く:野生動物のよう なのだとか。
 
 こういう風になれたら、毒親のことを許せなくても、
 自分と自分の人生に納得して胸を張って生きていけるんじゃないか?と思います。
 
私の一つの目標です。
彼らが毒親なのは、どうしようもないこと。
不愉快な事実として流せるようになりたい。
 
子どもの時の心の傷にいつまでもこだわってしまうけど、
それも仕方ないこと・・・
 声高に主張もせず、かといって、内省をやめるでもなく、
 淡々と”回復”に向かって進んでいけたら・・・と思う。