シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

寂しい生活  稲垣えみ子著

著者が東日本大震災原発事故に衝撃を受けて節電生活を始めて以降のお話でした。

 

一つ一つ家電を捨てたりして生活を変えていき、冷蔵庫なし生活へ。

私にはそっくりそのまま真似したいとは今は思わないけど、考え方には「そうだよね」とか、「そうか~」ということがあふれている1冊でした。

 

自分にとって「本当に必要なこと」がどんどん分からなくなってしまい、失うことをやみくもに恐れるようになった。これが今の世の中の「不安」の正体ではないか?

という趣旨のことを言っていて、不安を減らすために、「自分に本当に必要なこと」を知るために、どうすればいいかな…と考えさせられました。

で、いつもの答え。

・減らす

・体験する

物もやること、やりたいことも溢れかえっているせいで混乱しているから、とにかく一度減らしたいってずっと思っています。

ごちゃごちゃ考えるより、体験したほうがすぐに判断がつくから、「迷ったら動く」

時間はかかるけど、これしかないだろうな~私には。

 

著者は冷蔵庫をなくしたら、自分が生きていくために本当に必要なことが小さいことがわかって、不安がなくなり、ストレスがなくなり、欲もなくなったそうです。いいなぁ。

物も「必要?」って見直して手放していった。

「いつか使うもの」≒「人生の可能性」を捨てていく。可能性を広げることは豊かさだと信じてきたけれど、実際には欲を暴走させて不満を背負い込んできただけなのかも。

可能性を閉じて生きる に辿り着いた。

 

モノは結局のところ人を救うことはできないのではないでしょうか。消費社会とは、モノを売ったり買ったりすることができる健康で強い人たちのためのサークル活動です。それは一方で、本当に救を求めている人たちをはじき出していく会員制クラブに成り果てている。

本当に。 

このシステムが、生き辛さ製造装置になってるよな~

自給自足の生活とか、著者のような究極シンプルライフとかに移行出来たら、ずいぶん気持ちも楽になるのかも。

そういいつつ、TVを買うと張り切っている自分もいて、簡単じゃないですが・・・。

思い切るためのエネルギーをためていこう。

 

・生きていくために必要なものはほんのちょっとしかない

・奪い合えば足りない、分け合えば余る

・生きるって、面倒くさい