シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

HSP!自分のトリセツ 高野優著

副題:共感しすぎて日が暮れて

コミックエッセイ。自身がHSPの著者が自分の体験談や、HSPな自分との付き合い方などをまとめた本。

著者は、HSPというと生きづらさばかりがクローズアップされているので、病気じゃないし、個性・体質のようなものですよ、と言いたかったそうです。

 

現在の自分は、HSPに当てはまるのですが、子供の時のことはあまり覚えていないことも多く、自分はいつからHSPなんだろう?という疑問があります。

HSP本人の体験談に触れれば、何かわかるかな?と思い読みました。結局、分かりませんでしたが、体験談として興味深く読みました。HSPと言っても、人それぞれ違うので、著者との共通点もあれば、違うな~というのもありました。

 

自分は本当にHSPなんだろうか?と思うこともありますが、HSS(刺激探求タイプ)に殆ど当てはまらなかったことで、逆に「やっぱり私はHSPなんだ」と思えました。

 

この本を読んで思ったのは、HSPな自分を労わって、居心地よく暮らしていくにはどうすればいいか?に意識を向ける方がいいな、ということ。

そうは言っても、例えば同居人と「綺麗の基準」が違うと、結局は基準が高く気になる方がイライラしたり、自分で掃除をする羽目になりがちなのと同様、細かく敏感に気づくことが多いと、社会生活はなかなか難しいのですが・・・。

世の中多数派仕様のシステムで動いているので、少数派のHSPは自覚して自衛しないと、どうしても疲れがたまったり、行き詰ってしまうので、自分仕様の活動レベルと強度、休み方を探す必要があるな、と再認識です。なかなかできなくて困っています。

 

HSPな自分”を振り返ると、

・一人になる時間が必要

これは、”家の中に他の人が存在していること自体が苦痛”で、相手が静かに籠っていても、多少ストレス度は下がるけれど、それでは解決しないことに夫の在宅勤務で気づきました。

「ひとりで家で好きな作業をすること」が必要なので、気分転換に外出しても解決しません。何もしないよりはいいですが。

私の”夫在宅ストレス”は、昼食準備を筆頭に家事が増えるなど、多くの主婦に共感してもらえることだけじゃないことが判明。

 

・他者が放散する臭いが苦痛

電車などの閉鎖空間はもちろん、我が家でも換気が悪いと空気が悪くて不快だし、酷いと具合が悪くなります。

香水の匂いがどうこう、汗臭さが・・・もありますが、他の生物・物が放散する物質が苦痛(笑)

 

・音に敏感らしい

音質が悪い音楽などは聴くのが苦痛。ちょっとした騒音・生活音も気になります。

冷蔵庫などの作動音も気になります。この本で、家族の中には「冷蔵庫って音がするの?」と言う人もいて、HSPじゃない人は違う~というくだりがありましたが、逆に、聞こえない(全く気にならない)人もいるんだ・・・と新鮮な驚きでした。

 

・はらはら、ドキドキが苦手

最近はドラマを見るのが辛くて、見なくなってしまったのですが、このせいのようです。面白くするために、大小さまざまなトラブルや、”波乱の予感”がちりばめてありますが、そのたびにドキドキするのが苦痛(^_^;)

映画だと、一気に2時間程度で話が進んで終わるので、まだ大丈夫です。

アニメだと「別世界のこと」と分離できるからか割と平気。

 

他人の顔色以外にも、色々なことに敏感なようです。

他の人の感覚を疑似体験できないので、自分が平均的なのか、敏感なのか、鈍感なのか、よく分からないのですが・・・どうやら、こういう感じのようです。

 

HSPにこだわり過ぎるのもどうかとは思いますが、今は自分がどういう風に感じるのかの調査中なので、「こういうことをすると、このくらい休む必要がある」とか、「この位は大丈夫」などの加減を掴むためにも、「自分はHSPだから、多数派仕様の休息のとり方は当てはまらない」と自覚しておくことは大事だと感じました。

自分の取説が出来たら、生きるのも少しは楽になるかな~