シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

鬱屈精神科医、占いにすがる  春日武彦著

著者が理屈っぽく自己分析しているところが、自分と似ているな~と思えて、興味深かったです。

精神科医がどうして占いにすがるのか、というところは、「そういうこともあるんだろうな」とスルーしてしまいましたが、ACな私としては、ご本人と母親の話が一番印象に残りました。
(占いって、カウンセリングに近いものなんですね…)

母親が亡くなる直前の5,6年は、父親の葬式以外では会っていなかった。
じゃあ、嫌いで避けていたのかというと、微妙に違って・・・母親に認めてもらい、OKを出してもらいたい気持ちは彼女の死後、自分が60代になっても続いている。
ここのところを、精神科医目線で分析するかと思いきや、「知らないうちにこうなっているんだから、どうしようもない」で終わっている。だからと言って、紺点に触れるのを拒否するわけでもなく・・・そういう母親絡みの心の問題との距離感が、「こういう形もあるんだ」と思わせてくれました。

上手く言葉に出来ませんが、「まぁ、今の私は、こんな感じでいいのかな。」と思わせてくれた1冊でした。