シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

「親の立場」の言葉

傾聴のセミナーでは、生徒同士でワークをします。
その時組んだ方が、たまたま毒母(とご本人は読んでいませんでしたが)とのことを話してくださり、私もそれに刺激されて、親のことを話したのですが、グループを組んだもう一人の方(私の親世代の女性)が、
「子供側が、こんなに親との関係で、深刻に悩んでいるなんて、夢にも思わなかった。」
                                                 と驚いていました。

「親の方は、全く気付いてもいないと思いますよ。」 とも。
ええ、そうなんです。私は親が現実を全く見ない&認めないから困っているんです。

この方は数回会っただけではありますが、「この前は、”お子さんは?”って聞いてしまって、ごめんなさい。」と気にされるくらい、気遣いのある方で、話しやすい感じのいい方です。
よき聞き手になりたいと傾聴講座に来るくらい、人の役に立ちたい気持ちや人付き合いのある方のようです。
それでも、自分の子供には(大人になっても)あれこれ干渉して、息子たちに嫌われているかも、と言っていました。

実際はどうか分かりませんが、離れた関係でお付き合いする分には、違和感のない方でも、自分の子供相手だと違うんだな~。やっぱり。
自分の子供だから、思ったことをそのまま言うのが当たり前で、相手がどう思っているかは考えもしないんだろうな~。
よその家族の断絶などを見聞きして、「自分の言動によっては親子関係が壊れる」ことは、情報としては持っているはずなのに、我が身のこととして考えもしないんだね・・・。

以前、孫もいる方が、「親の立場だと、子供と縁が切れるなんて、考えもしないし、考えてみても、何だか理解不能(わが身のこととして想像できない?)だからね・・・。」と言っていたのを思い出しました。



先日読んだ上野千鶴子さんの「おひとりさまの最期」で、老いた親の子供への要求がどんどん大きくなる話が出てきました。
最初は、「月1回」の訪問を喜んでいても、「毎週来てほしい」になり、「週2,3日」になり、「毎日」になり・・・そのせいで子供の生活がどうなろうが、気にしない。もう自分のことしか考えられない。
これが高齢者の多数派なのかは私には分かりませんが、おそらく、相手が身内でも、甥や姪相手にここまで要求がエスカレートする人は少ないと想像します。(思っていても、遠慮して言えない。)

子供にこういう甘え方をする人は、子供と自分が別の人間で、別の人格があり、別の生活があるってことを本当には理解していないんだろうな・・・。


この方の言葉で、「やっぱりそうなんだ。」と確認できました。
私の親は、要求をどんどんエスカレートさせるタイプ。
やっぱり、関わってはいけない。

傾聴とは全く関係のないところでの大きな学びがいくつもあって、それだけで、講座に通う意味がありました。(残念ながら、教えてもらった傾聴の実行は、トホホレベルです(^_^;))