シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

無力感

毒親ネタ、続いています。

父親については読みが甘かったです。
彼が他人の気持ちを考えないことも、自分の過失を無視してなかったことにすることも分かっていました。
が、「かまってほしい人」だとは思っていたのです。
 病気になったら、見舞ってほしい(気にかけてほしい)
 自分の支配力を確かめたいので、会いに来てほしい(自分が会いに行くのではない)

でも、そういうことも含めて、彼個人の中ですべてが完結していて、他人はどうでもいい、いないも同じようです。本人は気付いていないようですが。
口先では、さみしいとか、気にかけてほしいとか言っていますが、実際は、他人の反応を受け取る能力がないのです。レセプターがないから、どうしようもない。

上手く説明できませんが・・・2、3歳の幼児が遊びに夢中になっている瞬間は、そばに誰でもいいから知っている人がいて、自分が満足できるようサポートしてくれればいいだけなのと同じ。
自分が何かに夢中になっているときに、相手の思惑まで気を回す能力はまだ育っていないので、他人はぼんやりとした空気に溶けている背景のようなもの。危険な存在でなければ、それが木立だろうが、川だろうがかまわない。そんな感じ?


彼が認知症にもならず、最後の時期を迎えた時に黙殺したら、自分が嫌われたとは認めずとも、さみしくはなるだろう、ケアスタッフの手前、子供が見舞いに来ないのは居心地悪いだろう、と勝手に思っていましたが(そのくらいの影響力を彼に対して持ちたいという望みが残っていたようです)、どうやら、それも無理のよう。

以前から思ってはいましたが・・・たとえ妻に先立たれて、一人の老い先だったとしても、施設でスタッフがかまってくれれば、病院でスタッフがケアしてくれれば、それで満足して、幸せ~なんだろうな。
それなら義父のように、こちらを無視してくれればいいのですが、支配はしたいらしい。


私が、「あなたが嫌いなんです!!」と、これだけは分かってほしいと叫んでも、
余計、「親を嫌うあいつがおかしい。誠意を尽くしてきた俺が正しい。」という彼のゆがんだ自己像を強化して、彼をHappyにするだけ。


こういう意味では、無力感に打ちのめされています。
この無力感を、今後何があっても彼にはかかわらないという決意を強める力に変えたいです。
・・・そんな下支えがなくても、彼に関わる気は全くなくなってしまっていますが。